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2014年06月28日(土)更新
宝塚記念3強の弱点を探せ
ゴールドシップ、ジェンティルドンナ、ウインバリアシオンの3強対決という見方が強い今年の宝塚記念。しかし昨年の宝塚記念も、ゴールドシップ、ジェンティルドンナ、フェノーメノの3強対決と言われながら、馬券は3頭で決まらず、2着にダノンバラードが食い込んだ。今年も3強が崩れる可能性はある。そこで3強に弱点は無いのか。そのあたりを指摘してくれる関係者に話を聞いた。
「ゴールドシップは昨秋に大きく崩れたが、その頃の不調は脱しており、デキに問題はない。今は気性のほうが怖いよ。前走の天皇賞がそうだったが、ゲート入りの際に係員からムチで促されるとエキサイトしてしまい、ゲートの中で落ち着かず結局出遅れ。そのままスムーズさを欠いたままレースを終えてしまった。今回はそうならないように注意を払うだろうが、この馬は我が強いので、どこかで嫌なことがあれば、それが走りに影響する。ゲートだけが問題ではないよ。
こんな難しい馬だからこそ、ノリも3週連続で調教をつけにきているわけ。ノリは確かに名人だが、時折驚くようなポカもある。いくら調教を何度もつけても、レースでは違うときもある。レース当日のファーストコンタクトでうまく行かなかったら、それで終わってしまう可能性もある」(専門紙記者)
能力が高いのは分かっているが、成績を見れば分かるように決して安定感がある馬では無い。このあたりがゴールドシップという馬の脆さを示している。
ジェンティルドンナはどうだろう。ドバイで勝利し、最近出ていた衰退説を覆して見せたが、それでも力は確実に落ちていると、ある雑誌記者は話す。
「ドバイの勝利は正直驚いた。あれを見ると、やはり強いなあと感じるが、それでもオルフェーヴルを破ったジャパンCに比べるとどうかと聞かれたら、力は落ちていると思う。
また能力とは別に適性の問題もある。阪神コースは5戦3勝と単純に戦績を見ると合っているように見えるが、この馬のパフォーマンスは左回りの東京が一番。右回りに内回りとなる今回は、この馬の力を出すにはベストでは無かろう。また重い馬場も得意ではないので、土曜日の雨予報が当日の馬場をどう変えるか」
昨年3着に敗れた宝塚記念も、重い馬場の影響を採り上げられていた。今年も、馬場のことは特に考えたほうがいい。
ウインバリアシオンは、まず脚元ということになろう。同馬に近い関係者の話である。
「毎回聞かれるのが脚元のこと。屈腱炎もそうだが、もともと爪も弱いからね。ただ最近は心配ないし、おかげで調教もしっかりやれている。
雨でも大丈夫だし、2200mの距離もいい。弱点を探すなら、器用さが無く前で競馬を運ぶことができないから、展開によっては先行馬を残してしまうことがある。日経賞のネコパンチや天皇賞のビートブラックなど、力量的には劣るような相手でも捕まえ切れないことがあるからね。それを捕まえに行かないと負けると思っても、それができない。まあジェンティルドンナあたりが早めに動いてくれると思うから、今回は大丈夫だろう」
それぞれ3強には何かしらの弱点はあるが、逆に穴馬には、大きな買いの要素はあるのか。
「人気馬に割って入るなら、昨年のダノンバラードように先行できる馬が狙い目だろう。そこで名が挙がっているのは2頭。
トーセンジョーダンは一叩きで良くなってきている。さすがに天皇賞を勝った時のデキには無いが、昨秋のJCで3着に粘ったように、まだまだ上位を脅かす力は残っている。
あと天気が気になるが、時計の速い馬場ならカレンミロティック。近走不振だが、昨年同時期には垂水Sをレコード勝ち。そろそろ調子を上げてもいい頃だ」
GIらしく3強対決を見たい気もするが、馬券が第一のファンにとっては、昨年のような決着が一番妙味。ならば先行勢を狙うのがお奨めだ。
(栗東在住ライター:鷲崎)
「ゴールドシップは昨秋に大きく崩れたが、その頃の不調は脱しており、デキに問題はない。今は気性のほうが怖いよ。前走の天皇賞がそうだったが、ゲート入りの際に係員からムチで促されるとエキサイトしてしまい、ゲートの中で落ち着かず結局出遅れ。そのままスムーズさを欠いたままレースを終えてしまった。今回はそうならないように注意を払うだろうが、この馬は我が強いので、どこかで嫌なことがあれば、それが走りに影響する。ゲートだけが問題ではないよ。
こんな難しい馬だからこそ、ノリも3週連続で調教をつけにきているわけ。ノリは確かに名人だが、時折驚くようなポカもある。いくら調教を何度もつけても、レースでは違うときもある。レース当日のファーストコンタクトでうまく行かなかったら、それで終わってしまう可能性もある」(専門紙記者)
能力が高いのは分かっているが、成績を見れば分かるように決して安定感がある馬では無い。このあたりがゴールドシップという馬の脆さを示している。
ジェンティルドンナはどうだろう。ドバイで勝利し、最近出ていた衰退説を覆して見せたが、それでも力は確実に落ちていると、ある雑誌記者は話す。
「ドバイの勝利は正直驚いた。あれを見ると、やはり強いなあと感じるが、それでもオルフェーヴルを破ったジャパンCに比べるとどうかと聞かれたら、力は落ちていると思う。
また能力とは別に適性の問題もある。阪神コースは5戦3勝と単純に戦績を見ると合っているように見えるが、この馬のパフォーマンスは左回りの東京が一番。右回りに内回りとなる今回は、この馬の力を出すにはベストでは無かろう。また重い馬場も得意ではないので、土曜日の雨予報が当日の馬場をどう変えるか」
昨年3着に敗れた宝塚記念も、重い馬場の影響を採り上げられていた。今年も、馬場のことは特に考えたほうがいい。
ウインバリアシオンは、まず脚元ということになろう。同馬に近い関係者の話である。
「毎回聞かれるのが脚元のこと。屈腱炎もそうだが、もともと爪も弱いからね。ただ最近は心配ないし、おかげで調教もしっかりやれている。
雨でも大丈夫だし、2200mの距離もいい。弱点を探すなら、器用さが無く前で競馬を運ぶことができないから、展開によっては先行馬を残してしまうことがある。日経賞のネコパンチや天皇賞のビートブラックなど、力量的には劣るような相手でも捕まえ切れないことがあるからね。それを捕まえに行かないと負けると思っても、それができない。まあジェンティルドンナあたりが早めに動いてくれると思うから、今回は大丈夫だろう」
それぞれ3強には何かしらの弱点はあるが、逆に穴馬には、大きな買いの要素はあるのか。
「人気馬に割って入るなら、昨年のダノンバラードように先行できる馬が狙い目だろう。そこで名が挙がっているのは2頭。
トーセンジョーダンは一叩きで良くなってきている。さすがに天皇賞を勝った時のデキには無いが、昨秋のJCで3着に粘ったように、まだまだ上位を脅かす力は残っている。
あと天気が気になるが、時計の速い馬場ならカレンミロティック。近走不振だが、昨年同時期には垂水Sをレコード勝ち。そろそろ調子を上げてもいい頃だ」
GIらしく3強対決を見たい気もするが、馬券が第一のファンにとっては、昨年のような決着が一番妙味。ならば先行勢を狙うのがお奨めだ。
(栗東在住ライター:鷲崎)
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