ジェンティルドンナ(右)は栗東坂路でブレのない走りを披露した(撮影・山口 登)
 ジェンティルドンナ(右)は栗東坂路でブレのない走りを披露した(撮影・山口 登)
 「宝塚記念・G1」(29日、阪神)

 ファン投票は、G1未勝利のウインバリアシオンより下の3位。G1・6勝の実績はNo.1でも、なぜかアンチ・ジェンティルドンナ派が多い。だが現役最強牝馬は一切の批判を封じるような、威厳に満ちた動きを披露した。

 25日、栗東坂路でアルバタックス(4歳500万下)と併せ馬。1馬身追走から中盤で並びかける。相手が少し寄ってきた分、ラチ沿いへ行ったが、重心の低い走りは最後まで全くブレない。軽く促しただけで先着を果たした。

 4F51秒3‐37秒3‐12秒2のタイムに、石坂師は「川田騎手は先週よりハミがかりが良かったと言ってくれた。何の問題もなく調整ができました」とうなずく。1番人気で3着に敗れた昨年は、ドバイシーマクラシック(2着)からの帰国後、体調回復に手間取ったことが敗因のひとつだった。だが今年は、同じステップでも1週間ほど早く帰栗。思惑通りの調整ができた。「去年より強くなっていると思う。ファン投票3位?私の中では一番だと思っている」と自信満々に言い切る。

 川田は12年オークス(1着)以来、約2年1カ月ぶりのコンビ。「競馬に乗っていないし、以前との比較とかは言えません。順調に追い切りを終えることができた。動きは見ての通りです」と慎重だが、思いは指揮官と同じだろう。「期待に応えられるよう、一番いい結果を出せるよう頑張るだけ」と女王の底力に信頼を寄せている。