2014年6月25日水曜日

記念

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ジェンティル最強馬の壁超えへ/宝塚記念

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調教を終え引き揚げるジェンティルドンナ(撮影・奥田泰也)
調教を終え引き揚げるジェンティルドンナ(撮影・奥田泰也)
 歴代の最強馬たちにも越えられない壁があるのか。84年のグレード制導入以降、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ。彼らが積み上げてきた芝のG1タイトルは7つ。これまでに8勝した馬はいない。
 その壁に今年、ジェンティルドンナ(牝5、石坂)が挑もうとしている。これまで手にした栄冠は桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬3冠にジャパンC連覇、そして今年のドバイシーマCの6つ。宝塚記念を勝てば、父ディープインパクトなどに並ぶ芝G1・7勝に到達する。今年いっぱいでの引退は決定しており、残された時間はあと半年。新記録を目指すなら、この宝塚記念の勝敗が鍵となってくるだろう。
 担当の日迫助手は『8勝の壁』などないと言う。「あっけなく行く時は行くんじゃないかな?」。輝かしい成績を残してきたジェンティルだが、昨年ドバイシーマC2着、宝塚記念3着、天皇賞・秋2着と悔しい結果もあった。「去年でも取りこぼしていなきゃ、あと2つくらい、G1・8勝にはなっていたかも。ディープの出走回数を見たら、すごい確率で勝っているにはいるんだろうけど…。でもあと1つ、2つ勝っていてもおかしくなかったと思う。僕はG1・10勝ぐらいいける能力があると思っているよ」。
 偉業に挑戦できるのは、持って生まれた丈夫さも大きな要因だ。「結果はどうであれ、予定しているレースに出走出来ているからね」。無事だからこそ積み上げてこられた勝利だ。牝馬ながら気持ちを切らすこともない。長時間の空輸も乗り越え、ドバイでも2度目の挑戦で頂点に立った。だからこそ、もう土つかずでいきたい。「去年より状態はいいと思う。今年は最後の年だからね」。壁なんてない。貴婦人のごとく、ひらりとクリアしてみせる。【平本果那】

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