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【宝塚記念】ジェンティルドンナ、3頭目牝馬Vへ照準ピタリ
2014年6月25日6時0分 スポーツ報知
55回目を迎える夏のグランプリに、今年は4頭の牝馬が登録した。ドバイ・シーマC制覇以来の一戦となるジェンティルドンナ、ヴィクトリアマイル2着で復調の兆しを見せたメイショウマンボ、ヴィルシーナのGI馬3頭のほか、デニムアンドルビーも、順調な調整を消化。05年スイープトウショウ以来となる牝馬Vへ虎視たんたんだ。一方、天皇賞・春で3着に激走した関東馬ホッコーブレーヴも同じステップで制した父マーベラスサンデーに続く親子制覇を狙っている。
今年3月のドバイ・シーマクラシックを快勝した日本の最強牝馬ジェンティルドンナが、3着に敗れた昨年の雪辱へ、爪を研いでいる。
そのドバイではいきなり試練にぶち当たった。到着した翌日、平熱より1度近く体温が上がったのだ。「確かに熱は出たが、次の日には馬場に出せた。最後までやれることをやって、いい雰囲気でレースに挑めたと思う」と石坂調教師は振り返る。
レースでも大きなアクシデントに見舞われた。道中手応え十分に運びながら直線で前が壁に。残り250メートルで強引に外に持ち出すと、一気に突き抜けた。「根性があるところを見せてくれた。めちゃくちゃうれしかった」と石坂師。2度の窮地を乗り越えた愛馬に最大級の賛辞を送った。
本質的には叩き良化型。3か月ぶりの実戦を考慮し、昨年より2週早く5月7日に帰厩した。その後は坂路の追い切りを4本消化。週に2度、Cウッドチップコースに入れながら息をつくり、18日には坂路で51秒0―12秒4と生涯2番目に速いタイムを叩き出した。
この日は追い切りに備え、坂路を2本ゆったりと駆け上がった。「今年はドバイから戻って牧場にいる時から雰囲気が良かった。休み明けの感じがしない。変わらないのが、この馬の強み」と井上助手。1番人気に推された昨年は、良馬場発表ながら水分をたっぷり含んだ重い馬場に苦しみ3着に終わった。「まあ天気は考えても仕方ない。先週の追い切りを終えてピリッとしてきた」と同助手。25日には2週連続で追い切りに川田が騎乗し、リベンジに向けて必勝態勢をつくり上げる。
◆05年宝塚記念VTR 前年の優勝馬タップダンスシチーが、ステップの金鯱賞を快勝。連覇の期待が大きく1番人気に。逃げるコスモバルクの直後からレースを進めた。1000メートル通過が59秒9と平均ペースだったが、直線では先行グループは失速。中団をキープしていたスイープトウショウの末脚が爆発した。最後は後方から追い込んだハーツクライに首差で競り勝ち、66年のエイトクラウン以来2頭目の牝馬Vを達成した。
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