http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20130618-1144223.html
ジェンティル、伸びしろ断然/宝塚記念
オルフェーヴルの回避により「4歳3強決戦」となった宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=阪神)。今日から3回、各部門のイチ押し馬をあぶり出していきます。初回は馬体編。日刊競馬取材班のベテランで、グリーンチャンネルのパドック解説でもお馴染みの岡本光男記者は毛づや、張り、成長度に◎をつけたジェンティルドンナ(牝、石坂)がイチ押しだ。
オルフェーヴルが抜けた結果、宝塚記念の「3強」はすべて明け4歳馬となった。4歳春のサラブレッドは人間の大学生にたとえられる。完成に近づいているとは言え、まだまだ成長を期待できる年代だ。
「3強」も馬体から、明らかな進化を読み取れる。この宝塚記念が今年国内初戦となるジェンティルドンナは筋肉量が増えて体が大きくなって見えるし、毛づやもかなりいい。ゴールドシップは天皇賞・春からのわずかな期間に白さを増し、全体的にあか抜けしたように感じる。青鹿毛でもともと見栄えしたフェノーメノは体の前後のバランスが良くなった。
これらの変化は、完成期を迎えあまり進歩を期待できない年長馬(5歳以上)に比べると大きなアドバンテージだろう。ただ「3強」同士の間では、他の2頭に比べてどれだけ伸びしろが大きいかが鍵となる。
その点ではジェンティルドンナが他の2頭をリードか。オルフェーヴルとの激しいバトルの末に制した昨年のジャパンCで、ジェンティルドンナはフェノーメノ(5着)に5馬身以上の差をつけているが、当時以上の馬になった。古馬になっての国内初戦で、どのようなレースを見せるか興味深い。【岡本光男】
<宝塚記念:4歳3強決戦 ジェンティルドンナ/馬体編>
これはジェンティルドンナなのか…と、G1馬ゼッケンを着けていなければ一瞬分からないぐらい、昨年よりもたくましくなった。首が太くなったし、胸前に筋肉がついて丸みを帯びた。トモも一回り大きくなっている。2週前の時点では腹部に余裕を感じたが、それも順調に絞れている。パワーアップした可能性は高い。毛づやは体調を表すと言われるが、今は鹿毛とは思えないほどピカピカだ。
[2013年6月18日8時35分 紙面から]
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