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ジェンティル馬場に泣いて3着/宝塚記念
<宝塚記念>◇23日=阪神◇G1◇芝2200メートル◇3歳上◇出走11頭
女王ジェンティルドンナ(牝4、石坂)は、良発表でも力を要す馬場を克服できず、3着に沈んだ。海外帰りながら、オルフェーヴルを破った実績から1番人気に支持されていたが、期待に応えることはできなかった。
大逃げのシルポートとダノンバラードを見る3番手の展開。3角ではゴールドシップよりスピードの乗りが良かったが、直線坂下で突き放されるとバラードをつかまえる余力も残ってなかった。
勝ち馬から3馬身半+首差の完敗に岩田騎手は「この位置での競馬も頭に入っていた。今日はちょっと力んでいたし、馬場も重かった分、切れ味をそがれた。無理に下げるわけにもいかないし…。2着もないんだから馬場がこたえたんだと思います」と唇を噛んだ。
予報では雨は金曜までだったが、この日も朝から小雨が降り、余計に勝ち馬向きの馬場になった。最後に岩田は「(雨は)痛かったが、頑張って走ってくれてますよ」と秋の巻き返しを誓っていた。
石坂師は「結果的に力が足りなかったということ」と完敗を認めながら「大外枠で一番いいところを通れるはずだったが、通ってはいけないところを通っていた。最後(直線)も押し込められていた」と振り返る。ゴールドとの初対決は、ライバルから終始、馬場の悪い内に封じ込められる苦しい展開となった。
今後は25日にノーザンファームしがらきに放牧に出て、ひと息入れる予定。登録している凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月6日=ロンシャン)への出否は未定のまま。梅雨時の決戦は泥まみれの貴婦人には気の毒だった。【中西典章】
[2013年6月24日8時58分 紙面から]
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