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【宝塚記念】ジェンティルドンナ銅 岩田「申し訳ない」
◆第54回宝塚記念・G1(23日、阪神競馬場・芝2200メートル、良=11頭立て) 2番人気のゴールドシップ(内田)が4番手で運ぶ積極策から直線で鮮やかに抜け出し、3馬身半差で圧勝。5着に敗れた天皇賞・春の雪辱を果たし、G1・4勝目を手にした。2着はダノンバラード。“4歳3強”を形成し、1番人気に推されたジェンティルドンナは3着にとどまり、フェノーメノは4着に終わった。
1番人気に支持されたジェンティルドンナは3着。ゴールドシップに突き放され、内で粘るダノンバラードにも首差及ばなかった。
用意していなかった敗者の弁。検量室から出てきた岩田が口を開くまで、時間がかかった。「少し力ませてしまった。重い馬場に切れ味もそがれて。きょうの雨は、こたえた」。昨秋のジャパンCで絞り出した上がり3ハロンは32秒7。極上の瞬発力で4つのG1を制したジェンティルにとって、予報に反して午前中から落ちてきた雨は大きな誤算だった。
勝ち馬から0秒6差の完敗。「最後まであきらめずに伸びてくれたけど、2着もないもんね。申し訳ない」。昨年の年度代表馬のプライドを守ることができず、主戦はうなだれるしかなかった。
石坂調教師は、道中の“攻防”を敗因に挙げた。「通ってはいけないところを通ってしまった。力が足りなかったのかもしれないが…」。芝の傷みが激しいラチ沿いで3番手を追走。内田のゴールドシップがマークするように外に張り付き、馬場のいい外へ出すことができなかった。
今後は、25日に滋賀・ノーザンファームしがらきへ放牧に出る。凱旋門賞参戦を含めスケジュールは未定だが、リベンジの秋へ向け、G1・4勝馬が一から立て直しを図る。
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