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【宝塚記念】ジェンティルドンナ、1強ラン!“3強”唯一の最高評価
◆宝塚記念追い切り(19日) 中央競馬の上半期を締めくくるG1レース、第54回宝塚記念(23日、阪神・芝2200メートル)に向け、昨年の年度代表馬ジェンティルドンナが19日、滋賀・栗東トレーニングセンターの坂路で追い切られた。軽く仕掛けられた程度で、800メートル51秒8の好タイムをマーク。G13勝馬ゴールドシップ、春の天皇賞馬フェノーメノとともに“3強”を形成しているが、1頭だけ最高の「G評価」となった。出走馬の枠順は、20日に決定する。
G1・5勝目が、はっきり見えた。ジェンティルドンナは、開門して間もなく坂路に登場。リズムのいいフットワークで駆け上がった。最後に軽く仕掛けられると、動きは鋭さを増す。躍動感あふれる走りで、楽々と800メートル51秒8―12秒3の速いタイムを叩き出した。
デビュー時から調教の手綱を執る井上助手は、馬から下りると確かな手応えを口にした。「馬場が適度に締まっていたこともあり、3ハロン目のラップ(12秒2)が速くなったけど、無理したものではありません。スーッと上がっていきました。51秒台とはいえ、そんなにきつくなかったと思います」
先週は、重賞のユニコーンSを目指していたベストウォーリア(3歳オープン)との併せ馬で強い負荷をかけ、レース当週はソフトな追い切りでピークに持ってきた。「上々の動き。ここまで、思った通りにきてくれた。体調は何の不安もない」と石坂調教師。1966年エイトクラウン、2005年スイープトウショウに続く史上3頭目の牝馬制覇へ、強い決意を示した。「前半の総決算。ジェンティルの素晴らしい走りを、お見せできればと思う」
動きの良さを伝え聞いた主戦の岩田は、力強く言った。「馬格があるから、(初めての)56キロも大丈夫。道悪になっても余裕。この馬の走りをすれば、結果はついてくる」。昨年の牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を制し、3歳牝馬として初めてジャパンCの勝利と年度代表馬の座を手にしたスーパーホース。同世代の牡馬の“ツートップ”である、GI3勝馬ゴールドシップと天皇賞馬フェノーメノをまとめて倒せば、最大目標である凱旋門賞(10月6日、ロンシャン競馬場)への視界が、大きく開けてくる。
◆この日の栗東坂路 速いタイムが出やすい馬場状態。一番時計が49秒7なので、ジェンティルドンナの51秒8は、驚くほどの数字ではないが、レースの最終追い切りでは過去最速。それも楽な手応えでマークしており、状態の良さは疑いようがない。
◆前年の年度代表馬の成績 13頭が出走して【6232】の好成績。1965年シンザン、77年トウショウボーイ、94年ビワハヤヒデ、96年マヤノトップガン、2006年ディープインパクト、12年オルフェーヴルが優勝している。
◆海外からの帰国初戦だった馬 のべ11頭が出走し、3番人気以内に支持された馬は3頭。2007年アドマイヤムーン〈1〉着(3番人気)、12年ルーラーシップ〈2〉着(2番人気)と好走しており、実力馬にはマイナスとはならない。
(2013年6月20日06時05分 スポーツ報知)
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