2013年6月18日火曜日

馬今

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ジェンティルドンナなど宝塚記念注目馬今朝の調教レポート

2013年06月18日(火)18時00分
注目数:3人
 先週の函館SS。馬券総合倶楽部のコラムを読んでいただいた方、競馬予想TV!を視聴していただいた方なら、お分かりだと思いますが、1番人気ドリームバレンチノを消し、6番人気パドトロワに◎を打って、単勝と複勝を的中することができました。馬連や3連複を当てることができれば、もっと良かったのでしょうが、資金10000円のうち、8000円を単複に費やしたので、個人的には満足しています。

 ドリームバレンチノを消した理由は、斤量ではなく、もちろん調教。あれだけ分かりやすい「変化」があって、人気するのは、それだけ「客観的な調教」が重視されていないから。そういったことも含めて『競馬に強くなる調教欄の取扱説明書』(6月21日発売)には、調教の基礎から応用まで、オール2色でしっかり説明させていただきました。「調教には興味があったけど、難しくて避けていた」という方には、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

 今週は宝塚記念。オルフェーヴルの回避は残念ですが、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、フェノーメノの激突が楽しみな一戦。美浦所属のフェノーメノの状態は確認できていませんが、今朝の栗東での様子をレポート形式でお届けしましょう。

迫力のある走りを見せたジェンティルドンナ
迫力のある走りを見せたジェンティルドンナ
前走以上という印象のゴールドシップ
前走以上という印象のゴールドシップ
まずは、ジェンティルドンナ。開門から、5分ほど経った坂路馬場に登場して、まずは1本目のキャンター。非常にゆったりしたフットワークで、4F68.2~1F16.9秒。1本目から、約15分後に2本目のキャンターを駆け上がりましたが、1本目よりも道中のペースが少し速くて、4F66.5~1F16.6秒。2本目はかなり迫力のある走りでした。

 その時のキャンター止め際の画像を掲載しましたが、どうですか、この胸前。すごくメリハリがあって、筋線維の1本1本が見えそうなくらい。とても牝馬とは思えませんよね。そして、表情。眼光鋭く、いかにも戦闘モードに入ったという感じ。海外遠征帰りでも、気になるような点はありません。

 続いて、ゴールドシップ。内田博幸騎手が、普段の調教にも跨るということだっただけに、今朝の調整に北村浩平調教助手が跨っていたことには少々驚きましたが、馬自身は何も変わらないといった感じ。いつもの乗り手ですし、そのあたりを敏感に反応することはありませんでした。

 坂路を駆け上がる際、最初の1Fはゆったりしたラップでしたが、後半2Fは14.5~14.5秒。もちろん引っ掛かってのものではなく、ごく自然にラップが速くなったという感じ。キャンター後は、いつもの角馬場で輪乗り運動でしたが、テレビカメラを気にして立ち止まるシーンがあった以外は、いつもと変わりない様子。馬体は前走時よりも引き締まって見えるだけに、そういった意味では前走以上という印象を受けます。

絶好の動きを見せたトーセンラー
絶好の動きを見せたトーセンラー
「ひょっとして」も考えたくなるローゼンケーニッヒ
「ひょっとして」も考えたくなるローゼンケーニッヒ
トーセンラーはアイカップを着用しての登坂。火曜日の坂路キャンターは、5月28日以来だったので、その様子を久しぶりに見ましたが、重心の低いフットワークで力強い走り。ラスト1Fは流す感じで、時計も遅くなりましたが、変な力みもなく、1週前追い切りで絶好の動きを見せた要因が普段の調整に繋がっているように思えました。

 最後は1000万下を勝ったばかりのローゼンケーニッヒ。調教馬場を乗るのは、1日おき。坂路馬場は追い切り時にしか使用しないため、今朝は追馬場でハッキング。たっぷり時間をかけて、乗られたため、首差しにはしっかりと汗をかいて、手綱とこすれて、白い泡になっています。これは問題ないと思いますが、やっぱり馬体の迫力という意味では、まだまだ。ただ、追い切りでのあのスピードを見せられると「ひょっとして」も考えたくなる存在。明日の追い切りにはC.ウィリアムズ騎手が跨るようですから、そこでしっかり見極めたいと思います。

◆次走要注意
・6/15 東京2R 3歳未勝利【リルバニヤン】(1人/10着)

 いいポジションにつけて、直線は伸びるだけというレースの流れ。しかし、残り400mの標識では、前が塞がって、内にも外にも出せない展開。脚を使えないまま、馬群に沈んでしまいました。
 あの走りなら、福島ダート1700mでの十分に対応できると思いますから、大竹正博厩舎の勝負調教に該当すれば、まず勝ち負けでしょう。

[メモ登録用コメント] 大竹正博厩舎の勝負調教に該当すれば勝ち負け

・6/16 東京11R ユニコーンS【ミヤジマッキー】(9人/7着)

 決して悪いレース展開ではありませんでしたが、上がり35.6秒を使っても届かない流れでは厳しいはず。距離も全く問題なかったと思います。
 古馬相手でも、1000万下の中距離戦なら十分に勝ち負けできる馬です。

[メモ登録用コメント] 調教本数の多い内容であれば勝ち負け

◆今週末馬券圏内
・6/23 阪神12R 鶴見特別【グレイスフルリープ

 18日時点では、出走することが微妙な順位ですが、出てくれば、古馬相手でも即勝ち負けの器。1週前追い切り、16日の追い切りともに、4F時計が速く、いかにも橋口弘次郎厩舎でオープン入りしそうなタイプ。
 もちろん、最終追い切りもある程度、速い4F時計が勝ち負けの条件になるでしょう。

[メモ登録用コメント] 最終追い切りが栗東坂路で4F53秒以下なら勝ち負け

競馬に強くなる調教欄の取扱説明書
競馬に強くなる調教欄の取扱説明書
井内利彰の新刊、『競馬に強くなる調教欄の取扱説明書』6月21日発売!!

オークスのメイショウマンボ、ダービーのキズナ、安田記念のロードカナロアなど、春のGIで冴え渡る◎を打っている調教捜査官・井内利彰の新刊。

■9割以上の競馬ファンが無視しているからこそ、調教欄は最強の武器になりうる!

 競走馬が生き物である以上、「調子」は絶対に無視できません。しかし、現実には、調教欄を見れば明らかに調子が落ちている馬が人気になっていたり、明らかに調子を上げている馬が二桁人気になっていたりします。それもそのはずです。なぜなら、ほとんどの競馬ファンは自分で調子の善し悪しを判断しようとしていないからです。

 本書では、調教分析の第一人者である井内利彰が、調教欄の見方を初心者でもわかるように丁寧に解説しています。正しい調教欄の見方さえわかれば、オッズに惑わされずに絶好調の馬だけを買うことができるのです。もう「調教欄は難しい」とは言わせません! 是非ご一読ください。

■読みやすさ、わかりやすさを追求したらこうなりました!
1.横組
2.オール2色
3.図解入り
4.写真多め
5.見開きで1ネタ
6.大きめサイズのA5判

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