2012年9月15日土曜日

ズS

http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&wid=A03

ローズS

2012年09月15日(土)18時00分
注目数:8人
 春の二冠牝馬が現在とほど同じようなその後のレースを選ぶようになった過去30年、1986年のメジロラモーヌは、秋の初戦にローズSを選んで1着。エリザベス女王杯も1着。

 1987年のマックスビューティは男馬相手の神戸新聞杯に出走して1着。エリザベス女王杯2着。1993年のベガは仕上げに手まどり、直接、当時のエリザベス女王杯に出走して3着。

 時代は流れて、2003年のスティルインラブは、このローズSに出走し5着。そのあと秋華賞を制し、メジロラモーヌに続いて三冠馬となった。2009年のブエナビスタが凱旋門賞を展望しつつ札幌記念に出て2着。秋華賞は2位入線降着の3着だった。

 そして、2010年のアパパネ。ローズSを4着にとどまったあと、秋華賞を制して史上3頭目の三冠馬になっている。

 二冠牝馬が、秋にどういうレースを展望するかはさまざまに分かれるが、ローズSに出走したのは「メジロらモーヌ、スティルインラブ、そしてアパパネ」。たまたまとは思えるが、順調に、かつ素直にローズSに出走した3頭はローズSの着順には関係なく、みんな三冠馬となっている。

 それぞれ理由は分かれるが、秋の初戦がローズSではなかった前出の3頭は、三冠馬とはなっていない。不思議である。

 ジェンティルドンナのローズSの着順はわからないが、歴史はこのパターンだと三冠馬となる可能性が極めて高いことを示している。三冠ともにすべて1番人気だったのがメジロラモーヌとアパパネ。スティルインラブはすべて2番人気で三冠を制したという記録があるから人気は関係ない。

 2番人気で桜花賞を勝ったジェンティルドンナは、数字以上に細身の体つきで、センスの良さだけで桜花賞馬となったようなところがあった。

 それもあって、かつ距離不安がささやかれたオークスは3番人気。ところが、距離不安どころが迫力の末脚を爆発させ、レースレコードでの2分23秒6。5馬身差の独走。ちょっとひ弱く写った桜花賞とは一変、驚くほどシャープで、ディープインパクトの東京2400mのようだった。

 この秋、また一段と体つきがたくましく変わり、おそらく体重もかなり増えている。まだまだ、さらに変身してくれそうなのである。

 二冠牝馬や、三冠牝馬を例にとったが、そのジャンティルドンナがやがて特Aランクに育ったブエナビスタ、さらにはウオッカ、ダイワスカーレット。近年の名牝と肩を並べる育つこと必至だ。

 阪神の外回り1800m。紛れの生じる距離やコースではない。素直にジェンティルドンナに期待していいだろう。

 二冠2着のヴィルシーナも、ジェンティルドンナに負けず劣らず成長している。食い込みがあれば、という意味の3番手が同じディープインパクト産駒のラスヴェンチュラス。トーセンベニザクラ、単騎逃げのサンマルクイーンに○△をつけたが、頭数もこの頭数であり、伏兵に肩入れするレースではないだろう。ジャンティルドンナ、ヴィルシーナを敵に回しては、本番=秋華賞の馬券作戦は苦しくなる。

0 件のコメント: