http://www.sanspo.com/keiba/news/20120913/kei12091305060018-n1.html
【ローズS】2冠ジェンティル迎撃へ完成(1/2ページ)
今週の中央競馬は3日間開催。16日の阪神メーン、秋華賞トライアルのローズSの追い切りが12日、東西トレセンで行われた。2冠牝馬ジェンティルドンナは栗東坂路で力強いストライドを見せ、好仕上がりをアピール。ヴィルシーナは併せ馬で余力十分の動きを披露。ハナズゴールは確かな伸びで急勾配を駆け抜けた。
カクテル光線を浴び、暗闇が残る坂路をパワフルに駆けた。春に牝馬2冠を達成したジェンティルドンナが、秋初戦に向けて好仕上がりをアピール。見守った石坂調教師は満足げにうなずいた。
「先週、強い負荷をかけるためにジョッキーに乗ってもらったが、その反動もなく、きょうもいい動きだった」
朝一番の坂路に登場し、ゆったりとしたペースの単走でスタート。ひと夏を越して全体的に厚みが増した馬体を躍動させ、力強くウッドチップをけり上げて加速していく。ラスト1ハロンを切って鞍上から仕掛けられると、もうひと伸びしてゴール板を通過した。女王の風格を感じさせる走りに加え、ラスト1ハロン12秒5(4ハロン52秒4)と時計も文句なしだ。
「次元の違う走りをしてくれた。想像以上でした」と、トレーナーがうなるほどの強さで牝馬2冠を達成した。その後はノーザンファームしがらきで静養につとめ、パワーアップして帰厩。
「いい筋肉が付いた。腹回りがどっしりしてちょっと太いかもしれないが、立派になった。追い切っても体重が減らなくなっているのがいい。競走馬として完成しつつある」。さらに、こう続けた。ハードなメニューを消化しつつ、前走時から20キロ増の約480キロをキープ。成長度でもライバルの追随を許さない。
史上4頭目の牝馬3冠がかかる秋華賞を見すえた4カ月ぶりの始動戦。「何の不安もなく競馬に出せる。たくましくなったジェンティルを見ていただければいいと思います」と力強く締めくくった。1冠目を奪取した仁川のターフで、再び異次元の走りを見せつける。 (川端亮平)
◆2冠牝馬の秋初戦 過去、春の2冠を制した牝馬は12頭。うち秋初戦(オークスの次のレース)を勝ったのは1986年の3冠牝馬メジロラモーヌと、87年マックスビューティしかいない。3冠牝馬だけみると03年スティルインラブは22キロ増、10年アパパネは24キロ増と大幅な馬体重増も影響して、秋初戦で敗れている。ジェンティルドンナも現時点ではやや太め。当日までに絞れてくるかどうかが、カギを握る。
(紙面から)
0 件のコメント:
コメントを投稿