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【ローズS】ジェンティル圧勝!3冠もらった(1/2ページ)
第30回ローズS(16日、阪神11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1800メートル、1着本賞金5000万円、1~3着馬に秋華賞の優先出走権 =出走10頭)2冠牝馬が、圧倒的な強さで偉業達成に王手をかけた。秋華賞(10月14日、GI、京都、芝2000メートル)のトライアルは、岩田康誠騎乗の1番人気ジェンティルドンナが完勝。2番手から直線で抜け出し、2着の2番人気ヴィルシーナに1馬身半差をつけて、史上4頭目の牝馬3冠制覇に弾みをつけた。タイム1分46秒8(良)。3着の3番人気ラスヴェンチュラスまでが優先出走権を得た。
ため息がもれるほどに強かった。春に桜花賞&オークスの2冠を制したジェンティルドンナが、秋の初戦で貫禄の勝利を飾った。
「完勝しないといけないレースだった。責任を果たせてよかったです」
岩田康誠騎手は、桜花賞以来(オークスは騎乗停止中で川田将雅騎手が騎乗)の騎乗で結果を出し、満足そうな表情で額の汗をぬぐった。
好スタートを決めて、道中は2番手をキープ。手応えよく直線に向いて残り300メートルで先頭に立つと、鋭く伸びて後続の追撃を振り切った。1馬身半の着差以上に力の違いを見せつけ、オークス制覇以来、3カ月半ぶりの始動戦を完勝。春の2冠牝馬が秋初戦でローズSを勝つのは、1986年に3冠牝馬となったメジロラモーヌ以来2頭目。秋のいい滑り出しとなった。
オークスから12キロ増とスケールアップした馬体に加え、レースぶりも進化。「秋華賞は内回りの2000メートル。『こういう競馬をしなきゃいけないんだぞ』と馬に教えてあげないと」と岩田康は振り返る。後方待機からメンバー最速の末脚で豪快に差し切った春2冠から一転して、2番手から抜け出す競馬を実践。少し行きたがるそぶりは見せたが、ソツなくこなした。
石坂調教師が「目標に向かっていきます」と力を込めれば、岩田康は「次は反応もよくなるだろうし、もっといいレースができる」と自信満々に言い切った。
牝馬3冠を制覇したのは過去にラモーヌ、03年スティルインラブ、10年アパパネの3頭。史上4頭目の快挙に挑むジェンティルドンナを遮るものはない。 (川端亮平)
(紙面から)
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