http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20120911-1014998.html
ジェンティル見せる第2の衝撃/ローズS
- 牝馬3冠に向け注目の秋初戦を迎えるジェンティルドンナ
土、日、月の変則3日間開催となる週末の主役は秋華賞TRのローズS(G2、芝1800メートル、16日=阪神、3着までに優先出走権)から始動するジェンティルドンナ(牝3、石坂)。史上4頭目の牝馬3冠を狙う女王が、2冠牝馬始動戦4連敗中のジンクスを破る。
第2の衝撃が始まろうとしている。父ディープインパクトと同じ3冠の称号を狙うジェンティルドンナがいよいよ始動する。秋競馬の話題の中ではオルフェーヴルの凱旋門賞に次ぐ注目度だろう。
同世代では次元が違う。ヴィルシーナ以下を5馬身ちぎり、翌週のダービーより0秒2速い2分23秒6のレースレコードを打ち立てたオークスは“衝撃”としか言いようがない。
担当・日迫助手は「桜花賞の時は熱発明けをたたいたとはいっても六~七分だったと思う。だから自信はなかった」と語るが、まともに仕上がった時の恐ろしいまでのパフォーマンスがオークスの一走なのだ。
始動戦のローズSに向けて順調に乗り込めた。夏はノーザンファームしがらきで過ごし、栗東には8月1日に入厩。坂路の1週前では桜花賞以来という岩田騎手を背に、4ハロン53秒3-11秒9を計時。本番を見据えた仕上げでも、あっさり通過点にするだろう。
日迫助手 かなり体は余裕がある。当日、480キロを切っていれば御の字かな…。オークスがもし関西の競馬だったら470キロぐらいだったから、こちらとしてはプラス10キロぐらいの感覚。前ほどピリピリしていないし、精神面は大人になってる。物見をせず、雄大に歩けるようにもなった。
10日の全休日、洗い場につながれたジェンティルの腹回りには余裕を感じるが、全体的にはほれぼれするぐらいボリューム満点。決定的に違う女傑が、週末の仁川で牝馬3冠に王手をかける。【中西典章】
◆2冠牝馬始動戦 春の2冠牝馬は秋、または夏の始動戦で苦戦を強いられており、現在、ベガ、スティルインラブ、ブエナビスタ、アパパネと4連敗中だ。G1に直行したベガ、古牡馬が相手だったブエナなどは条件が厳しかったのは確かだが、秋華賞で3冠を決めたスティル、アパパネが馬券に絡まなかった事実は軽視できない。“本番”を見すえた調整で折り合いを欠いたり、息切れするケースが目立っており、牝馬の仕上げの難しさを物語っている?
[2012年9月11日8時38分 紙面から]
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