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ジェンティルドンナ、牝馬3冠へ加速12秒5…ローズS追い切り
◆ローズS追い切り(12日) 秋華賞トライアルのローズS・G2(16日、阪神・芝1800メートル=3着までに優先出走権)でメーンキャストを務める2冠牝馬ジェンティルドンナが12日、栗東の坂路で追い切られ、パーフェクトな走りで、万全をアピールした。夏を越して馬体も一段とたくましく成長。実りの秋へ、史上4頭目の牝馬3冠にしっかり照準を定めている。
3冠の偉業を見据える秋初戦。2冠の女王ジェンティルドンナが完璧な最終追い切りを披露した。坂路のスタート直後から鞍上に少し促されながらジワジワとスピードを増していく。13秒8、13秒2、12秒9と尻上がりにラップを詰めて迎えたラスト1ハロン。ハミをかけ直すと、さらにエンジンを吹かして12秒5。真一文字に伸びてみせた。
強めの手応えで52秒4。手綱を執った井上助手が満足そうな表情を見せた。「伸びやかだし、体幹が強いからか追ってからブレない。ひと追いごとに反応がよくなってきましたよ」と太鼓判を押せば、石坂調教師も「思った通りの調教ができたし、何の不安もなく出走できる」と笑顔。8月1日に帰厩し、坂路で5本の追い切りを消化。時間をかけて乗り込み、態勢はきっちり整った。
秋を迎え、本格化ムードが漂う。460キロだったオークス時から10キロ以上増えそうだが、石坂師はプラスにとらえる。「ひと夏越して、いい肉がついている。追い切っても体が減らなくなり、完成された体になっている」。先週の坂路ではラスト11秒9の切れ味。馬体がボリュームアップするとともに、動きにも豪快さが増した。
桜花賞こそ半馬身差の勝利だったが、2冠目のオークスを5馬身差で圧勝し、同世代の中では頭ひとつ抜け出した。「桜花賞は4コーナーのフォームを見ても嫌々、走っている感じだったが、オークスは一生懸命走って次元の違う競馬。使うからには勝ち負けするような出来にある」と石坂師。目標は先でも、女王の誇りは守ってみせる。
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