それじゃあ皆さんお待ちかね、天皇賞出走馬の調教診断だね。

アンコイルドはトモが開き気味だったし、追っての反応もイマイチ。夏場もコンスタントに使われていただけに、そろそろ疲れが出てきているのかもしれないね。

ヴェルデグリーンは、体は使えているのに前肢の出が硬い。前走(オールカマー)も勝ったとはいえ調教の動きが物足りなかったし、ひと叩きで良くなったっていう感じもないね。

エイシンフラッシュは、体の使いや追っての反応も良かった。気分良さそうに走れているし、この中間も至って順調といったところ。元々調教駆けする馬だけど、それを差し引いても上々の動きだったね。

オーシャンブルーは、体の使いはいいんだけど力強さが全く感じられない。

コディーノは相変わらず首を使えていない。2歳の良かった頃は、首、そして体全体を使って走っていたんだけどね。追い出すと動きが硬くなるあたり、背中から腰にかけてのどこかが良くないんじゃないかな。

ジェンティルドンナは体を使って走っていたし、最後までしっかりしていたね。休養前から特に良くなった感じはしないけど、高いレベルで安定といったところじゃないかな。本来の力を出し切れれば、ここでも勝負になるんじゃないかな。

ジャスタウェイは体の使いが良かったし、追ってからの反応もいい。順調に来ているのは何よりだね。ただ、いつもワンパンチ足りないから…。

ダイワファルコンは頭の高い走りで、動きに硬さもある。いい時は体を使って走る馬なんだけど、今回はそういったところが見られなかったね。

ダノンバラードは叩くような走りで、スピード感という点でイマイチ。でも、首の使いは良かったし、全体的には悪くない動きだったよ。時計が掛かるようならソコソコやれるんじゃないかな。

トウケイヘイローは、体を使って気分良さそうに走っていたね。2ヶ月ぶりになるけど、順調に来ているんじゃないかな。

トゥザグローリーは追われて伸びる感じがなかったね。

トーセンジョーダンも追われて伸びる感じがなかった。併せたトゥザグローリーの内でジッとしていた割には最後まで動きが重かったね。

ナカヤマナイトは体を使って走れていたけど、この馬も動きが重い。いつもの素軽さが見られなかったし、休み明けでいくらか太いんだろう。

ヒットザターゲットは、相変わらずトモが開き気味だけど、動き自体には柔らかみがあった。この馬なりに良くなっているんじゃないかな。

フラガラッハは体を使って走れていたし、動きもしっかりしていたね。ただ、ゲートが安定しない分、いつもハマり待ちの競馬になるから…。それに、2000mの距離もどうかな。

レインスティックは体の使いも良かったし、伸びのある走りができている。すごくデキは良さそうだけど、(サクラ)バクシンオーの仔だけに、この馬も距離がどうかな。前走で勝っているとはいえ、ちょっと心配だよね。

レッドスパーダは体を使って走れている割に、手先の重いフットワーク。最近は安定して走れているけど、ここに入ったらさすがに苦しいんじゃないかな。

良かったのはトウケイヘイロー、エイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ。他では、それぞれ不安材料はあるけど、ジャスタウェイ、レインスティック、ダノンバラード。6頭を挙げておくよ。