2013年10月26日土曜日

皇賞

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20131026-1209311.html

ジェンティルに賭ける有終予想/天皇賞

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グータッチを決める和田。ちなみに巨人原監督の大ファンです(撮影・狩俣裕三)
グータッチを決める和田。ちなみに巨人原監督の大ファンです(撮影・狩俣裕三)
<女帝・和田美保のコレくる!:天皇賞・秋
 女帝は女帝を知る。天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、27日=東京)の予想を最後に競馬記者10年半の区切りをつける和田美保は、魂を込めて5枠9番ジェンティルドンナ(牝4、石坂)に◎を打った。11月から野球担当、最後はびしっと締めます。
 最後のG1予想になった。23歳で入社以来、中央競馬だけに携わり10年半がたった。実は競馬に配属されるとは思っていなかった。美浦を「みうら」と読み、栗東を「くりとう」と発音したところから始まった。だが、血のロマンや人馬が織りなすドラマに魅せられ、怒られ、励まされながら、競馬が大好きになっていた。月並みだが、本当にあっという間だった。読者の皆様、関係者の方々、本当にありがとうございました。
 天皇賞にオルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノが名を連ねていないのは残念だが、物足りないと嘆く必要はない。この馬がいる。現役最強牝馬のジェンティルドンナ。最後の◎はこの馬に託す。
 世界を相手に戦った3月のドバイシーマCは現地で見た。勝ったセントニコラスアビーは確かに強かったが、力負けだったかと問われたら、答えはNOだ。外枠ということもあり、位置を取りに行く積極的な競馬になった。それは納得できるが、終始外を回り、1頭だけ相当余計な距離を走らされたのも事実だ。あの状況でよく勝ちに等しい2着に入ったと思う。前走の宝塚記念では自分から行く気を見せ3番手から進んだ。ゴールドシップにマークされる厳しい競馬になったが、それでも3着を外さなかった。負けても、絶対的な力は見せていた。
 今回は国内戦で、ローテーション的にもゆとりがある。舞台は得意の東京コース。これが最大の決め手になった。ジェンティルドンナのベストパフォーマンスといえば東京のG1。5馬身ちぎったオークス、オルフェーヴルを競り落としたジャパンCが挙げられる。もともと左手前(左前脚を軸にする走法)が好きということもあるが、コーナーで加速することがあまり得意ではないように感じる。だから、コーナーごとに位置を押し上げていかなければならないコースより、直線まで待って勝負できる東京は最も競馬がしやすい。
 台風の直撃は避けられそうだが、力強い走法なので多少の道悪なら問題はない。「負けられない気持ち」。女王復権へ岩田騎手がそう話していた。私も同じ気持ちで日曜日を迎えたい。
 馬連は(9)から(11)(7)(6)(1)(2)(13)(16)。
 3連単は、軸1頭ながし(9)-(1)(2)(6)(7)(11)(13)(16)-(1)(2)(6)(7)(11)(13)(16)。
 [2013年10月26日8時41分 紙面から]

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