2014年2月10日月曜日

不安

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2014年02月10日(月)更新

京都記念、ジェンティルドンナの不安

 京都記念は、GⅠクラスの馬が顔を見せ、楽しみなメンバーだ。目玉は、ジャパンC勝ちのジェンティルドンナと、マイルCS勝ちのトーセンラーの対決。2頭ともに仕上がりも順調で、特にトーセンラーは、1週前にCWで6F78秒台、5F63秒台とかなり速い時計をマーク。今年の飛躍が期待されるアルキメデスを子供扱いし、仕上がりは進んでいる。ジェンティルドンナも坂路で52秒5をマークし、ジャパンC前よりはむしろいい感じだ。

 ただジェンティルドンナのほうは仕上がり以前に不安があると指摘する関係者もいる。栗東の専門誌記者の話だ。

「ジェンティルドンナは、本当に男勝りの馬。それは成績だけではなく、牝馬の割に追わせるタイプ。だから、ここまで乗ってっ来た岩田、川田、ムーアといったあたりの騎手は合っていたと思うんだよね。

 ただ今回は福永が乗る。ソフトな騎乗で、牝馬には合うから本当はいいはずなんだけど、ジェンティルドンナと合うかといったら微妙な気がするんだよ。

 それに最近は折り合いを欠くシーンが見られるようになってきたが、正直かかる馬を御すのは、福永はあまりうまく見えない。

 今回はトーセンラーくらいしか強敵がいないから大丈夫だと思うけど、強いジェンティルンナが見らえるか疑問なところだよ」

 昨年はリーディングジョッキーに輝き、菊花賞、天皇賞のタイトルも奪取。そんな彼に対し、まだこのような不安な声が出るのも意外だが、逆に言えば、こうした声を封じ込めるチャンスでもある。

 ジェンティルドンナにとってはたかがGⅡだが、福永騎手にとっては、ナンバー1ジョッキーの立場を確立するためにも、落とせない一戦だ。

(栗東在住ライター:鷲崎)

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