2014年10月27日月曜日

ちだ

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2014年10月26日(日)更新

イスラボニータ対古馬3強。優勢はどっちだ

 凱旋門賞に日本の馬が3頭も出走したため、肝心の日本のGⅠはメンバーが揃うか心配だったが、秋の天皇賞はジェンティルドンナ、エピファネイア、フェノーメノと超GⅠ級が3頭出走。更に3歳馬イスラボニータが、距離適性を考え菊花賞を回避してこちらに矛先を向けたことから、天皇賞・秋も楽しみなメンバーになった。

 他にマーティンボロ、マイネルラクリマなど重賞を勝ち、勢いをつけて出走してくる馬もいるが、やはり先の4強が一歩も二歩もリードしているという声が関係者間では圧倒的だ。

 ただ今年は3歳世代が弱いという意見が多く、実際には古馬3強の対決という見方が多いと思ったのだが、どうも違うようだ。

「ジェンティルドンナはドバイで勝ったものの、以前ジャパンCでオルフェーヴルと激闘したころに比べると落ちている。昨秋は天皇賞でジャスタウェイに完敗し、ジャパンCもレースそのものがレベルが低く、それでもハナ差の辛勝。更に年齢を重ねて、昨年以上は望めないんじゃないか。

 エピファネイアも今年に入って、大阪杯は完敗。香港遠征も期待以上に走れなかった。3歳の頃は細いくらいに仕上げてダービーに出走したり、かなり厳しい状態で勝負を賭けているイメージもあった。そのせいで成長力が疑問なんだよ」(栗東記者)

 関東馬フェノーメノはどうなのか。

「休養明けも走るし、2年前の天皇賞・秋でも2着している。ただ、この馬も最近は2500m以上のレースで結果を出している。春の天皇賞で2連勝しているし、スピードと瞬発力が優先の秋の天皇賞で戸惑わないかという心配もある。それに天皇賞よりも、次のジャパンCのほうが勝負って雰囲気もあるしね」(雑誌記者)

 これに比べるとイスラボニータは、いろんな面で買いの条件あるようだ。

「距離適性を考えて菊花賞を回避したのだから、ここは先のジャパンC、有馬記念よりも、断然今回が勝負だろう。それに古馬3強よりも東京2000mへの適性は合っている。蛯名騎手が乗れないが、ルメール騎手が乗るならマイナス材料にはならないし、2キロの斤量差も大きい」(雑誌記者)

 当初は古馬3強で決着と思われたが、イスラボニータの出走でレース的にも馬券的にも面白くなった。そして主役もイスラボニータとなるのか、それとも古馬が貫録を見せつけるのか。とにかく見応えのある勝負になることは間違いあるまい。

(美浦ライター:高木)

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