http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20141030-1389241.html
ジェンティル戦闘モード/天皇賞
<天皇賞・秋:追い切り>
G1・7勝目、総獲得賞金15億円超えを目指す女王ジェンティルドンナ(牝5、石坂)は29日、栗東坂路で追い切られ、パワフルな動きを披露した。
白い息をはきながら、女王が坂路を駆け上がった。冬のように冷たい風がお気に召したのか、やる気十分。ゴーサインに反応したジェンティルドンナはパワフルな脚取りを披露し、4ハロン52秒9-12秒5をマークした。乗った井上助手は「順調に仕上がった。気合が乗っているね」と休み明けでも万全の態勢をアピール。同じく石坂師も「いい意味で3週前からちょっと変わってきた。気合乗りが今までと違っていると感じる」と話すように、戦闘モードに突入した。
若返ったのか? この中間は連勝していた2~3歳の頃と同じようなしぐさを見せている。「のってるね。若い頃のように元気がいい。いい傾向だと思う」と井上助手。2年前の秋華賞直前に鞍上を振り落とすアクシデントがあったが、先週は珍しく尻っぱねをしてスタッフを振り落としたほど。得意の季節に覇気を取り戻したのか。過去の成績を見ても春~夏(3~8月)は【3 1 1 2】だが、秋~冬(9~2月)は【6 2 0 1】と、やはり段違い。9着だった宝塚記念とは気合乗りが違う。
昨年は史上初のジャパンC連覇を果たし、今年はドバイシーマCでも頂点に立った。井上助手は「たとえジェンティルのクローンを作ったとしても、この成績を挙げるのは難しいと思うよ」と話すほど。ここを勝てば、総獲得賞金は15億円超え。牝馬1位のブエナビスタを上回る。
「すごく順調に調教メニューを消化したし、馬もすごく元気。いい競馬ができると思う。今年は昨年2着の悔しい思いを晴らしたい。何とか勝ちたいです」と師は愛馬と同じく闘志を燃やす。父ディープインパクト、そしてウオッカに並ぶG1・7勝目へ、ジェンティルが力強い脚取りを披露した。【平本果那】
[2014年10月30日8時46分 紙面から]
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