2014年10月30日木曜日

追い

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【天皇賞・秋】ジェンティルドンナ、イスラボニータら有力馬最終追い

11月2日に東京競馬場で開催される天皇賞・秋(GI、芝2000m)に出走を予定している各馬の最終追い切りが、栗東トレセンで行われた。

昨年このレースで2着だったジェンティルドンナは、直近の2週で続けて騎手騎乗による併せ馬を消化しておりエンジンへの点火は完全に完了しているため、最終追いは栗東坂路を単走のメニュー。終いに仕掛けられ、4F52秒9-1F12秒5(強め)をマークした。夏の休養でしっかりリフレッシュできたのが良かったようで、帰厩以降ハードな攻め内容を着実にこなせているのは何より。勝てば3連覇となるジャパンCも当然視野にあるだろうが、今回の最終追いを流さずにしっかり負荷をかけたあたり、ここも余念のない仕上げで臨む構えだろう。 

復帰戦のセントライト記念を快勝したイスラボニータは新コンビとなるクリストフ・ルメール騎手が跨り美浦ウッドで最終追いを行った。僚馬を1秒半先に見つつ、序盤は折り合い重視でジワッと進む。直線半ばでもまだ4馬身以上後方に位置していたが、ラスト1Fから促されると絶好の手応えのまま瞬時に伸び、あっさりと相手を抜き去っての1馬身先着を決めている。切れ味もそうだが、鞍上とのコンタクトも抜群で、申し分のない仕上がりだろう。最終追いを含めて馬なりオンリーの調整過程だが、前走時も馬なりだけで十分に仕上がったように強い負荷は必要のないタイプ。気迫に関しては確実に前走以上の状態と言え、古馬相手のGIで十分やれる態勢が整った。 

春の天皇賞を制しているフェノーメノは美浦ウッドで単走の最終リハ。1週前、蛯名騎手が手綱を取った併せ馬で完全に仕上がっているため、この日は静に徹した内容だった。終始楽な手応えのまま序盤から上々の行きっぷりを見せ、ラストもスムーズ。重苦しさを一切感じさせずに駆け抜けている。同じ休み明けでも今春の日経賞時とは軽快さの点で雲泥の差があり、さっそく好勝負できそうな状態にある。 

春の香港遠征以来半年ぶりとなるエピファネイアは、福永騎手を背に栗東ウッドを単走で追われた。序盤は敢えて抑えめに進み、ラストで意識的に負荷をかけるメリハリの利いた内容。ラスト1ハロンは12秒2とまずまずの伸びで、さらにゴール板を過ぎても追われる念の入れよう。帰厩以来やや重苦しさがあったが、このひと追いでひとまず態勢は整ったようだ。テンションが高めで行きたがるような点はガス抜きが必要かとも思わせるが、息はしっかりデキている。 

オールカマーを快勝したマイネルラクリマは美浦ウッドを単走。15-15ペースでゆったりと進み、終いだけ仕掛けられて豪快な伸びを示した。中間にオープン馬との併せ馬を消化できているように、前走快勝の反動は一切なく、高いレベルで好調を維持できているようだ。 

5カ月ぶりの前走毎日王冠で3着だったスピルバーグは、北村宏騎手を背に美浦坂路で併せ馬を行い、500万下馬と併入した。時計は4F56秒0-1F14秒2(馬なり)と平凡だが、敢えて追わない“藤沢和流”の調整で問題視は不要。中3週のローテながら中間に併せ馬を3本消化できているのは反動がなかった証と言え、一定の上積みは見込めそう。 

前走新潟記念で重賞2勝目を挙げたマーティンボロは、栗東ウッドで僚馬2頭を相手に最終スパーリングを敢行。2頭を先に行かせて進撃を開始すると、直線ではインに潜り手応え最優勢でそれそれに先着を果たしている。本番でもコンビを組む川田騎手の指示には機敏に反応できており、勢い持続で臨めそうな雰囲気だ。 

宝塚記念5着から4カ月ぶりの出走となるデニムアンドルビーは、栗東ウッドで浜中騎手を背に“角居流”の3頭併せ。前後に馬を置き、じっくり我慢をきかせて進むと直線では中央に割って入り、お釣り十分の手応えのまま3頭同入のフィニッシュを果たしている。追えばいくらでも突き抜けそうな雰囲気にあり、海外遠征帰りだった前走時より格段にいい状態だろう。 

オールカマーで7着だったカレンブラックヒルは不動の主戦・秋山騎手を背に栗東坂路を登坂。序盤からグイグイ追わると、ラスト2Fも12秒2-12秒4の快ラップでまとめ、自己ベストとなる4F50秒7(一杯)の猛時計を叩き出している。前走からの上積みは顕著。調教と結果が直結するタイプで、一発があっても驚けないデキだ。 

オールカマー16着からの巻き返しを期すサトノノブレスは岩田騎手を背に栗東ウッドで500万下馬を4馬身ほど追走。ゴール前で相手をロックオンして仕掛けられると豪快に伸び、1馬身の先着を果たしている。エンジンのかかりにややモタつく面はあるものの、ここでビッシリやられたことで反応面は更に良化してきそう。逆襲の可能性は十分。 

木曜追いとなったダークシャドウは美浦ポリトラックで堀厩舎恒例の4ハロンから流す最終調整。中3週ということで終始余力十分の走りだったが、ラスト1ハロン13秒フラットと軽快な伸び。年齢的なものもあって大幅上積みは強調しづらいが、この馬なりの好調は維持できているようだ。 

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