【甘辛戦記】名馬を引き寄せられる手腕発揮!岩田康誠
2012.04.09
勝利騎手インタビューでダブルピースの岩田康成騎手 =8日、宝塚市・阪神競馬場【拡大】
チューリップ賞で阪神JF馬ジョワドヴィーヴルが敗れるなど波乱が続き、混戦といわれた桜花賞。しかし、結果はジョワドが6着に敗れた以外は、2~5番人気馬が1~4着と、実績馬が本来の走りを披露した。
なかでも優勝したジェンティルドンナは、確かな手応えを感じての参戦だった。
「熱発明けのチューリップ賞は仕方ない結果。でも、あれで力があることはわかった。乗り方は任せてもらえたし、力を出せれば期待に応えられると思っていた」と、岩田康騎手は屈託のない笑顔を見せた。
2冠の可能性も十二分にあり、「能力はこんなものじゃない。まだまだ強くなるよ。ボクと違って冷静な馬だから、2400メートルのオークスでも乗りやすいと思う」。ブエナビスタの主戦も務めた名手が褒めちぎるのだから、確勝級といってもいいか。
自身も今年、フェブラリーS(テスタマッタ)に続くGI2勝目。桜花賞は、9度目の挑戦で射止めた。「素晴らしい馬に乗せてもらっているからね」と自然体を強調したが、腕があるからこそ依頼が殺到する。今週の皐月賞でも有力候補ディープブリランテに騎乗。課題の折り合いをクリアして勝ち抜けば、一気のオークス・ダービーW制覇も夢ではなくなってくる。
8日の大阪の最低気温は2・9℃。4月としては寒い朝だったが、京阪神の桜もようやく色づき始めてきた。個人的に最も好きなJR大阪環状線の車窓から見える毛馬桜宮公園の桜は五分咲き程度だったが、阪神競馬場への出勤途中に目の保養にはなった。
春めいてくれば、夕刊フジ競馬班も満開モード。馬券プレゼントは見事に4人が成功した。でも、ボクはといえばまだ、“つぼみ堅し”。皐月賞こそ、満開の桜の下でのドンチャン騒ぎといきたい。(水谷圭助)
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