調教抜群ジェンティルに不安なし/桜花賞記事を印刷する
<松本岳志の外さない話:桜花賞>
必ずしも調教と勝敗が直結するとは限らないが、攻めに攻めたジェンティルドンナの調整過程を見過ごすわけにはいかない。2週連続で岩田騎手を乗せ、時計のかかる坂路で併せ馬を敢行。特に、今週は4ハロン53秒6-13秒7の1番時計をたたき出した上、皐月賞出走予定のアダムスピークに先着するなど内容も相当に濃かった。
身体も精神も成長途上の3歳牝馬。馬体減やイレ込みはつきものなのに、本番直前にこれだけ負荷をかけられるのだから状態面に不安などあるはずがない。もちろん、本番では他馬も状態を上げてくるはず。しかし、ジェンティルの前走チューリップ賞は熱発明けで、調教も不足気味のまま出走したもの。それでいて最後は3着ジョワドヴィーヴルから半馬身差の4着なのだから、状態が雲泥の差といえる今回は逆転の目がある。これだけ攻めても木曜発表の馬体重は前走比プラス4キロの464キロ。G1を狙えるだけの状態にある。
前走が初騎乗の岩田騎手は、使える脚を見極めるかのように後方から差す競馬をした。あれが今回への布石となる。「攻める競馬をする。力を出し切れずに負けるようなことはしたくない」と腹は決まっているだけに、今度は脚を使い切る競馬が濃厚。シンザン記念で牡馬相手に馬群を割り、力強く伸びた馬が牝馬相手にひるむことは考え難い。自ら動いてタイトルを取りに行く。今のジェンティルなら後続馬を完封できる。
馬連(10)-(12)(17)(13)(2)(4)(11)(15)。
[2012年4月7日9時7分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20120407-930183.html
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