ジェンティル1番時計53秒6/桜花賞記事を印刷する
坂路でアダムスピーク(奥)と併せるジェンティルドンナ(撮影・奥田泰也)
<桜花賞:追い切り>
岩田騎手が、ひと足早い“満開宣言”だ。ジェンティルドンナ(石坂)がノーステッキで坂路1番時計をマークした。来週の皐月賞に出走するアダムスピークを3馬身後ろから追いかけ、あっさりと1馬身先着。前日から降り続いた雨の影響で、4日の坂路はラスト1ハロンで15秒を超える馬が続出するほど最悪の状態だった。そんな中でマークした53秒6-13秒7は、出色のタイムと言えるだろう。
「ワクワクしているし、良い状態で臨めると思う」。岩田の第一声がはずんでいた。2走前のシンザン記念で牡馬を一蹴し、桜の有力候補に躍り出た。前走のチューリップ賞は熱発明けながら、コンマ6秒差の4着。「前走で初めて乗ったんだけどよく走っている。すごく乗りやすくて、どこからでもレースができそう。前走以上の競馬ができると思う」。今回の臨戦過程は順調そのものとあって、自信も深まる一方だ。
新馬戦ではやや太め残りだった体も徐々に絞れて、460キロ前後での出走ができそう。岩田は「枠順はどこでもいいし、展開に左右される馬でもない。馬場は良でも不良でもこなせる自信はある。僕がエスコートできれば結果はついてくる」と、どこまでも強気だ。さらに「満開の桜の下でレースをしたいので、JRAの力で何とか満開にしてほしい」と余裕たっぷり。桜花賞に8回騎乗し、昨年のトレンドハンターでの3着が最高の岩田だが、初の桜戴冠が現実味を帯びてきた。【中上博】
[2012年4月5日10時3分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20120405-929010.html
0 件のコメント:
コメントを投稿