2010年12月8日水曜日

umajin

2010年12月08日09時57分

“砂の絶対王者”ヴァーミリアンが引退 種牡馬へ

“砂の絶対王者”ヴァーミリアンが引退 種牡馬へ

ラストランとなった12月5日JCダートでは4番人気に推されたが14着。今後は父としての活躍に期待だ。

 07年のJCダート、08年のフェブラリーSなど歴代最多となるGI9勝を挙げたヴァーミリアン(牡8、栗東・石坂)が引退となることが決まった。7日に管理する石坂師が明かしたもの。今後は社台スタリオンステーションにて種牡馬入りする見通し。

 同馬は父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統。04年10月に新馬戦勝ちでデビューを飾ると同年12月のラジオたんぱ杯2歳S(現・ラジオNIKKEI杯2歳S)を制し、翌年のクラシック戦線の主役候補と目された。しかし芝戦線ではその後結果を出せず、ダートへ路線を転換。初めて挑んだダートの一戦・エニフS(オープン特別)で勝利を収めると、以降GI9勝を含む13勝(JRA、地方)をダート戦で挙げ“砂の絶対王者”として君臨した。

 5日のJCダートへは半年ぶりのレースとして挑んだが14着に敗退。29日の東京大賞典(大井競馬場、GI、ダ2000m)での巻き返しも陣営の視野にあったが「年齢面からくる能力・気力の衰えは否定できません。仮に再度惨敗を喫するようであれば、GIレース9勝を挙げた本馬の輝かしい経歴に傷をつけてしまうことにもなりかねません」(サンデーレーシングのHPより)との判断により引退が決定した。通算成績はJRAで15戦5勝(うち重賞3勝)、海外、地方競馬での成績を含めると34戦15勝(うち重賞13勝)。総収得賞金は11億3285万5千円。

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