2010年12月1日水曜日

報知や

ヴァーミリ&キングス 兄と弟が“競演”…JCダート


兄弟対決となるキングスエンブレム(手前)とヴァーミリアン
 今年のジャパンCダートは「兄弟」がキーワードだ。G1・9勝馬ヴァーミリアンと、上がり馬キングスエンブレムは、同じ石坂厩舎に所属する兄と弟。興味をそそる大舞台での“競演”だ。

 ヴァーミリアンは、史上最多のG1・9勝を誇る砂の猛者だ。あのディープインパクトと同世代。あと1か月で9歳になるが、まだまだ、若い者には負けられない。

 「弟のキングスエンブレムが力を付けてきたけど、やっぱり、ヴァーミリアンだから。状態はいいと聞いているので、期待している」と武豊。先週のローズキングダムに続く、「JC」のダブル制覇へ闘志を燃やす。

 1月に川崎記念をレコードV。改めて力を示した。その後、6月の帝王賞は9着。秋は、JBCクラシックをパスして、このレース一本に目標を絞ってきた。

 「スピード、パワーの両方を備えている馬。年は取っているけど、見た目、動きなどに衰えは感じられない」と古川助手は期待を膨らませる。最後の東京開催となった、07年のこのレースの覇者。阪神でも貫禄の走りを見せ、G1勝利を2ケタに乗せることができるか。

 ◆弟は路線変更で開花

 弟のキングスエンブレムは、昨年5月からダート路線に転向して【3102】。2走前のシリウスSで重賞初制覇を果たした。充実の5歳秋。追い切り前日の火曜朝は、気合の込もったフットワークで、坂路を2度駆け上がった。

 「メンタル面で安定してきたことが、今秋の好成績につながっていると思う。使ってからも、それほどテンションは上がらず、大人になった感じ。この舞台でも十分にやれる素質の持ち主なので、頑張ってほしい」と古川助手。G1初挑戦で、どのような走りを見せるか注目だ。

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