2010年12月8日水曜日

そんなにないで

ヴァーミリアンの一口馬主は2000万円の利益

ギャンブル2010年02月03日 09:00 | フォルダ :

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 とある厩舎の休憩所で見た先月27日の川崎記念。逃げるフリオーソをかわして9個目のGⅠタイトルを獲得したヴァーミリアンの姿に、スタッフが「この馬、一体どんだけ稼ぐんや。俺にも少し回してくれ」と悲痛な叫びを上げた。
 GⅠ勝ちなど遠い昔の出来事でしかないリーディング下位の厩舎だけに、うらやましく思う気持ちは分かる。ちなみに名誉のため名前は伏せるが、調教師はレース中ずっと「ヴァーミリオン、ヴァーミリオン」と名前を間違えていた。こんなことでは今後も厳しいか…。
 今回の勝利でヴァーミリアンの総獲得賞金は11億6860万7500円に達した。クラブ法人サンデーレーシングの所有馬である同馬。デビュー前の募集価格は2400万円の安値だった。それを40口で分担するので、一口馬主は一人当たり(経費などは除くと)60万の価格でこれだけ大金を稼ぐ馬を手に入れたことになる。
「知り合いに聞いた話ではヴァーミリアンの一口を持っている人は、もう2000万以上も稼いでいるらしい」とはヴァーミリアン担当の久保助手。
「この馬が走ったから、弟のキングスエンブレム(募集価格1億円)やソリタリーキング(同1億6000万円)の値段は跳ね上がった。ヴァーミリアンを持っている人間はラッキーやろうな」
 クラブ馬で過去に一番稼いだのはタップダンスシチー(10億8422万1000円)だったが、ヴァーミリアンはこれを超えたばかりか、まだまだ額を上乗せしていきそうだ。
 こんな話を聞くと馬券より一口馬主の方が儲かりそうだが、スプリンターズS勝ち馬スリープレスナイトを持っていた先輩記者によれば「一口馬主はそんなに簡単に儲かるもんじゃない」と。馬券にしても一口馬主にしても、うまい話などそう簡単に落ちてはいないということか…。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

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