2010年12月8日水曜日

ブログや

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ネヴァー・セイ・グッバイ
不意にケータイに着信があったのは、正午の数分前だった。
電話の主は関西事務所のK氏。
業務中はさすがに私用電話に出られる環境にないので、スルーしたが、こんな平日、しかもクラブ休業日の連絡はロクなものじゃないだろう。

──馬の話ならヴァーミリアン、あるいはシルヴァーノに関する何かに違いない。

正午を知らせるチャイムと共にコールバックしたが、今度はK氏が出ない。

緊急事態ではないのかな?またカレー屋でも探しているとか?

不安を打ち消すべく、そんな楽天的な想像をして昼食を取ってK氏からの再度の連絡を待った。
30分たっても着信はない。

杞憂だったんだ、と思ったそのとき、再びK氏からの着信。
一応、深呼吸をして、電話を取った。

「ヴァーミリアンの引退が決まりました。社台SSで繋用します。」

「そうか…今までありがとう」、短く謝辞を言って、電話を切った。

もう一回、競馬場で見たかったじゃねーか。
次がラストとばっか思ってたから、まだ労いの言葉も、感謝の言葉も届けてない。
競馬場での勇姿、一昨日もっと焼き付けておけばよかったな…。

やっぱり、いざこの時が来ると、寂しいね。

思い出も、もらったものも大きすぎて、言い尽くせる気がしない。

けど、別れじゃなく、新しい旅立ちだからね。素晴らしい。

これからの戦いの方がもっと厳しいんだぞ。

がんばれよ、ヴァーミリアン。

これからも、応援してる。

【先週の結果】
▼シルヴァーノ 12/3(金)名古屋7R サラC3組(ダ1400)→2着
レースのみネット配信で確認。毎度のコトながら発馬は5分以下ながら、気合付けて好位の競馬。直線で前を行く馬と叩き合いに持ち込み、楽に交わせるかと思ったが存外にも相手がしぶとく、馬体を併せたまま入線。Vを見る限り、体が前に出ていたので、勝ったと思ったが、スローでは首を上げたところがゴールで無念のハナ差負け。うーん、100回見たら70回くらいは勝ってるように見えそう。
この後は、状態次第で怒りの連闘、とのこと。今開催中に決めて欲しいがムリはしないように。

▼オーロマイスター 12/5(日)阪神11R ジャパンカップダート(G1/ダ1800)→11着

パドックでの歩様も伸びやかでスムーズ、程よく絞れて状態面は絶好と思えた。レースも五分のスタートを決め、好位の外を理想よりは前目の追走ながら不利なく直線を迎えた。一瞬伸び掛かるも、残り1Fでパッタリ。結果を見れば、力不足よりも距離が最大の敗因だろう。本質的には短距離よりの本馬ではトップクラスに入るとごまかしが利かない。またもクリールパッションとグロリアスノアに先着できなかった。
この後は一息入れて、次走は年明けの根岸S→フェブラリーSと目指すとのこと。ベスト条件で実力をアピールする結果が欲しい。

▼ヴァーミリアン 12/5(日)阪神11R ジャパンカップダート(G1/ダ1800)→14着

パドックで見せた風格はやはりさすがはチャンピオン、とも見えたが、発するエネルギーにギラリとした滾りや威圧感が薄れていた。そして1年以上前から感じていた衰えは、隠しようのない結果となって噴出してしまった。今回は休み明けということもあり、変わり身を期待して次走を予定していたが、これ以上栄光に傷を付けるような姿を晒すことはできない、という石坂師の決断もあり引退、社台SSで種牡馬入りとなった。

さて、JCDを勝ったのは1番人気トランセンド。昨年9月の本blogのエントリーで、(1年遅れにはなったが)自分が望んでいたとおりの結果になってしまい、驚きと嬉しさとで複雑な気持ち。着差こそわずかだったが、目標にされながら凌ぎきった内容は昨年のエスポワールシチーと同水準のパフォーマンスと評価しても良さそう。フェブラリーSでエスポとの対決は今から楽しみ。ヴァーミリアンとカネヒキリが渡したバトンを受けて、これからのダート界盛り上げて欲しいと思う。(オーロもがんばれ!)

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