2009年12月4日金曜日

金曜

【JCダート】ヴァーミリアン支える凄腕助手
 【G1ドキュメント・JCダート=栗東3日】このところニュースで鳩山総理の献金問題が取りざたされている。菱田は鳩山兄弟の記事に目を通すと「兄弟」について思いを巡らせた。兄弟の話題なら競馬だって山ほどある。
 ワンダースピード、ワンダーアキュートのJCダート兄弟対決は勢いで弟が優勢か…。それ以上にダート王ヴァーミリアンの兄弟ネタは強烈。兄サカラートが引退して現役の兄弟馬は5から4に減ったが、同じ石坂厩舎にこれだけ在籍していることに驚く。しかも、また新たにJCダート当日の新馬戦で弟ソリタリーキングがデビューするのだ。
 ヴァーミリアンの生涯獲得賞金は10億円。担当する久保助手と雑談をする時間があった。「フジヤマケンザンは海外を含めて11勝したけど、なんぼ稼いだんかな。それにしてもヴァーミリアンの10億円は凄いよな」
 久保助手の腕利きぶりは有名。過去の担当馬ではフジヤマケンザンで95年に香港の重賞を勝ち、アグネスワールドで99年に仏G1と00年に英G1を獲っている。それに加えてこのヴァーミリアンだ。「運に恵まれただけ」と笑い飛ばすがそれだけのはずがない。「(持論は)馬を甘やかさないこと。オレのルーツはスパルタ調教で有名だった戸山(為夫)厩舎で、今も心の片隅にあるよ」。かつてミホノブルボンを育てた名伯楽の名だ。砂の王者を支える久保助手が最終追いで手綱をいっぱいにしごいた姿が頭に浮かんだ。 【JCダート  枠順泣き笑い  追い切りニュース  データBOX  GIパネル】
[ 2009年12月04日 ]

【JCダート馬体重】ヴァーミリアンは許容範囲
 JCダート出走馬の馬体重は、冬場で絞りづらい時季でもあり、ほとんどが前走からプラス体重。ヴァーミリアンは510キロ台がベストで許容範囲。エスポワールシチー、サクセスブロッケンは、やや太め残りで当日の馬体重と気配には注意したい。

  ◆JCダート出走馬の調教後体重

 馬番   馬 名    体重(キロ)曜日 場 前走(キロ) 

 (1)エスポワールシチー 514  水  栗 500

 (2)サクセスブロッケン 530  水  栗 526

 (3)アドマイヤスバル  522  水  栗 517

 (4)ヴァーミリアン   516  木  栗 511

 (5)マコトスパルビエロ 522  木  栗 525

 (6)メイショウトウコン 460  水  栗 456

 (7)ティズウェイ    526  水  阪  ―

 (8)ダイショウジェット 568  水  栗 556

 (9)ゴールデンチケット 490  水  栗 476

(10)ボンネビルレコード 500  木  美 487

(11)ラヴェリータ    518  水  栗 512

(12)シルクメビウス   494  木  栗 482

(13)スーニ       480  木  栗 476

(14)ワンダースピード  482  木  栗 478

(15)マルブツリード   502  木  栗 498

(16)ワンダーアキュート 506  水  栗 488

 ※阪は阪神、ティズウェイの前走は外国で出走のため馬体重なし 【JCダート  枠順泣き笑い  追い切りニュース  データBOX  GIパネル】
[ 2009年12月04日 ]


【JCダート】ヴァーミリアン9冠へ視界良好
2009.12.4 05:07

 ジャパンCダート(6日、阪神、GI)の枠順が3日午後に確定。GI8勝馬ヴァーミリアンは2枠4番、交流GI連勝中のエスポワールシチーは最内の1枠1番を引いた。JCダートの発売は土曜日から。
確定枠順へ
 GI9勝目を狙うヴァーミリアンは2枠4番。「真ん中あたりが良かったけれど、最近はゲートが安定しているし、どこからでも競馬ができますから」と古川調教助手。以前はゲートに心配があったため外枠がよかったが、精神面で成長した今なら内枠でも気にならない様子だ。昨年は2コーナーで米国馬に内からぶつけられ、位置取りが悪くなっての3着。「内に有力馬がいるので不利を受けにくいと思います」と古川助手は力を出し切る競馬を期待だ。
 追い切り翌日の木曜は角馬場からEコースで調整。黒光りする体は引き締まり、首をグッと下げてほどよい気合乗り。現在の充実ぶりが伝わる。「追った後もカイバをしっかり食べているし、落ち着きも十分。以前に比べれば精神面で本当に成長しました」と久保調教助手は笑顔を見せた。
 最内1枠1番を引いたのは交流GI連勝中のエスポワールシチー。「ロスなく行けるのでいいと思います」と安達調教師は納得の口ぶりだ。木曜は厩舎周りの運動。「レースは騎手がゲートを出てから判断するでしょう。状態は問題なく順調だし、あとは騎手に任せるだけですね」と安達師は佐藤哲騎手にすべてを託す。
 シリウスS-武蔵野Sと重賞連勝中のワンダーアキュートは8枠16番。「内がいいかな、と思っていたけど、スタートがいい馬だし、内の馬を見ながら行けるのはいいと思う」と佐藤調教助手は前向き。シリウスSは16番枠で勝っており、不安はないだろう。木曜は厩舎周りで運動。「状態は安定しているし、地元の競馬なら体重も元に戻るはず」と陣営は自信を持って送り出す。
 JBCクラシック2着マコトスパルビエロは3枠5番。「もう少し外が欲しかったけれど、おそらく前に行くだろうから、内めのここでもいいんじゃないかな」と寺井調教助手は話した。

ヴァーミリアン4番はいい枠/JCダート
<JCダート>
 ヴァーミリアンは追い切り翌日とあって軽い運動を行った。エスポワールシチー、サクセスブロッケンの強力4歳勢を内に見ながら運べる4番枠に、古川助手は「枠自体は気にしていなかったけど、ここならいいでしょう。4歳の実力馬が内に入ったし、競馬はしやすい。ゲートも不安がなくなったし、あとはうまくさばければ」と期待した。

 [2009年12月4日6時36分 紙面から]

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