2008年12月1日月曜日

主役になれるか?

【JCダート】ヴァーミリアン連覇へ順調!
2008.12.1 05:02ヴァーミリアンは連覇へ向けて順調な仕上がりを見せている【フォト】
 9回目にして東京から阪神に移行して、距離は1800メートルに変更。国内外から計9頭のGIホースが顔を揃える豪華メンバー構成となった。
 注目は史上初の連覇がかかるヴァーミリアンだ。前走のJBCクラシックは小回りの園田だったが、正攻法でGI6勝目をマークした。1週前追いは新コンビとなる岩田康騎手を背に坂路で4ハロン55秒7でシャープな動きを披露。「思ったよりも動いてくれましたね。反応もよく、すごく乗りやすかった」と岩田康は好感触をつかんでいる。
 JBCクラシック2着のサクセスブロッケンが打倒ヴァーミリアンの筆頭格で、阪神競馬場で調整中のカジノドライヴも元気一杯だ。来日後の気配がいい米国馬ティンカップチャリスなども上位を狙う。


ヴァーミリアン国内GI7連勝へ
第9回ジャパンCダート(GI、阪神11R、7日)

 今週のメーンは「第9回ジャパンCダート」(7日、阪神、GI、ダ1800メートル)。これまでは東京(02年のみ中山)で行われてきたダート界最高峰のレースが、今年から阪神開催に移行。アメリカからの遠征馬を加えてGIホースが9頭参戦と、記念すべき年にふさわしい豪華メンバーが顔をそろえた。
 ヴァーミリアン=写真=が国内ダートGI7連勝を目指す。今年は3月のドバイワールドCで最下位12着に大敗したものの、復帰戦となった前走・JBCクラシックを快勝。国内では昨年の川崎記念以来負け知らずで、“ダート王健在”を強烈にアピールした。
 今回は武豊騎手が戦線離脱中のために岩田康騎手に乗り替わるが、1週前追い切りに跨っての感触は「攻め馬では動かないと聞いていたが、乗り味からしてモノが違うといった感じ」と上々だ。「普段の様子をみていても休み明けを好走したダメージは感じられない。(優勝した)昨年以上の状態で送り出せそうです」と久保助手も自信をみせる。史上初のJCD連覇に王手!
 サクセスブロッケンは、前走でヴァーミリアンに敗れてダートでの連勝が“5”でストップ。しかし、スタートでつまずく不利がありながら、しぶとく粘り込んだ内容は“負けてなお強し”を思わせた。「小回りだから押し切れるかとも思ったが…。前走後は最大目標のこのレースに向けて順調に調整できている。日本一のダート馬に少しでも近づきたい」と藤原英調教師は“打倒ヴァーミリアン”に闘志満々だ。
 カジノドライヴは米GIIピーターパンS勝ちが評価されて、レーティング4位(113)にランクイン。登録段階では出走順最下位の41位だったが、一気にジャンプアップして出走に漕ぎ着けた。「前走(12着)はオールウェザー馬場が合わなかった。帰国後も元気いっぱい。レーティングで選出された以上、恥ずかしい競馬はできない」と藤沢和調教師。今回は自身の14年連続JRA重賞Vもかかる一戦だ。
 ダートの本場アメリカからはGI馬マストトラック、フロストジャイアント、GII馬ティンカップチャリスが参戦。いずれも逃げ脚を武器としているだけに、サンライズバッカス、メイショウトウコンといった追い込み勢が波乱の目となりそうだ。

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