角居師「カネヒキリで勘弁してください」
29日、大井競馬場で行われた第54回東京大賞典(交流GI)を制したカネヒキリの関係者コメントは以下の通り。
●C.ルメール騎手
前走のジャパンCダートでも頑張ってくれたが、今日も同じくらいの状態で、素晴らしい競馬をしてくれました。
ペースはそれほど速くなかったので、3番手につけました。ヴァーミリアンとのマッチレースになるのを待っていました。並んだあとも最後まで頑張ってくれると思っていました。両方の馬(ヴァーミリアン、カネヒキリ)をよく知っていますが、今日はカネヒキリの方が強かった。
体調もメンタルもいいので来年もいいシーズンを迎えられると思います。来年もこのタイトルを守りに大井に来たいと思います。
●角居勝彦調教師
脚元に心配がある馬なので1戦1戦が勝負。症状も何も出ていなかったので、注意しながら、ケアしながら、これならレースを迎えることができると思った。2走使って、状態もちゃんと上に向かっていた。
(レースでは)声が出ました。また強いカネヒキリを見せられて何よりです。来年についてはオーナーと相談ですが国内になると思います。
有馬記念にウオッカを出さなかったのでちょっと責任を感じていました。今日のカネヒキリで勘弁してください。いい締めくくりができました。
東京大賞典を制したカネヒキリとその関係者
2008年12月29日
東京大賞典、カネヒキリが完全復活
29日、大井競馬場で行われた第54回東京大賞典(3歳上、交流GI・ダート2000m、1着賞金8000万円)は、C.ルメール騎手騎乗の2番人気カネヒキリ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)が、好位の外めから直線に向いて伸びると、先団の後方から差を詰めた1番人気ヴァーミリアンとの叩き合いをクビ差制して優勝した。勝ちタイムは2分04秒5(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には3番人気サクセスブロッケンが入った。
勝ったカネヒキリは、父フジキセキ、母ライフアウトゼア(その父Deputy Minister)。伯父にSilver Deputy(種牡馬)がいる血統。02年セレクトセール当歳にて2000万円(税抜)で落札されている。
05年ユニコーンS(GIII)で重賞初制覇を飾ると、同年のジャパンダートダービー(交流GI)、ダービーグランプリ(交流GI)、ジャパンCダート(GI)を制覇。06年フェブラリーS(GI)を勝ってドバイワールドC(首G1)にも出走した(4着)。その後、2度の屈腱炎を経て今年11月の武蔵野S(GIII)でカムバック。復帰戦は9着に敗れたものの、続く前走のジャパンCダートで2年10か月ぶりの勝利を挙げていた。通算成績17戦10勝(うち地方4戦3勝、海外1戦0勝、重賞7勝)。
騎乗したルメール騎手は07年川崎記念(ヴァーミリアン)に続く交流GI・2勝目。管理する角居勝彦調教師は06年ジャパンダートダービー(フレンドシップ)とカネヒキリでの2勝を合わせて交流GI・4勝目。また、JRA所属馬の東京大賞典制覇は06年ブルーコンコルド、07年ヴァーミリアンに続く3年連続となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
ヴァーミリアン(右)との叩き合いを制したカネヒキリ(撮影:高橋 正和)
2008年12月29日
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