武ヴァーミリアン「残念です」/東京大賞典
単勝1・6倍の1番人気に支持された昨年の覇者ヴァーミリアンは2着惜敗、史上2度目の連覇とJCダート3着の雪辱はならなかった。道中は5番手の内を追走し、3番手カネヒキリを見る形。最後は外に出して懸命に猛追したが、首差及ばなかった。武豊は「惜しい。いったんとらえたんですけどね…。相手も強かった。大井であんな上がり(タイム)は見たことがない。残念としか言いようがないです」と肩を落とした。
[ 2008年12月30日 ]
王者VS王者 軍配は再びカネヒキリ!!/東京大賞典
<東京大賞典>ヴァーミリアン(中1番)との競り合いを制したカネヒキリ(左9番)騎乗のルメールが勝利を確信し右手を掲げる
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ダート最強馬を決める年末恒例の大一番「第54回東京大賞典」が29日、大井競馬場で行われ、2番人気カネヒキリ(牡6=角居)が勝利。JCダートに続くG1連勝で、完全復活を印象づけた。1番人気ヴァーミリアン(牡6=石坂)が2着に入ったほか、4着までを中央勢が占めた。
カネヒキリが壮絶なマッチレースを制した。残り2F過ぎにサクセスブロッケンが脱落し、あとはヴァーミリアンとの一騎打ち。外からいったん並ばれたが、ルメールの左ムチに応えて再びグイッと伸びた。
外国人騎手として初めて東京大賞典を制したルメールは「並んでから最後まで頑張るのは分かっていたし、カネヒキリの方が上だったね」と満足げ。角居師も「(管理する)ウオッカを有馬記念に出せずに責任を感じていたが、東京大賞典で頑張りました」と胸を張った。
上がり3F35秒4。ボンネビルレコードに騎乗した地元の大ベテラン、的場文が「大井であんな上がりは考えられない」と、あきれられるほどレベルの高い一戦を制し、実力をあらためて証明した。屈腱炎で2年4カ月の休養を強いられたが、復帰2戦目のジャパンCダートで復活を遂げると、一気にG1を連勝。それも休養中にダート最強馬の名をほしいままにしていた“同期”のヴァーミリアンを連破した。これでダートG1通算6勝目。ブルーコンコルドの最多勝記録(7勝)にも王手をかけた。
脚元に不安のある馬だけに、来年は海外遠征はせず、国内に専念する予定。角居師は「フェブラリーSに向かっていくことになるのかな」と慎重にプランを口にしたが、ルメールは「タイトルを守りに、また大井に来たい」と早くも連覇を視野に入れた。年末に完全復活を遂げた“ダートのディープインパクト”は来年、国内のダートG1を総ナメにするつもりだ。
▼カネヒキリ 父フジキセキ 母ライフアウトゼア(母の父デピュティミニスター)牡6歳 栗東・角居勝彦厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績17戦10勝(南関東3戦2勝)総獲得賞金6億9162万4700円。
[ 2008年12月30日 ]
ヴァーミリアン一度はとらえたが…/東京大賞典
<東京大賞典>カネヒキリ(左)に猛然と迫った2着のヴァーミリアン(中)だったが…(右は3着サクセスブロッケン)
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単勝1・6倍の圧倒的支持を集めたヴァーミリアン。王者復権のために負けられない一戦だったが、またしても同期のカネヒキリに苦杯を喫した。メンバー最速の上がり3F35秒0を繰り出したがクビ差競り負け。武豊は「直線で一度つかまえたんだけど…。残念です」と悔しそうに語った。
完全復活!カネヒキリ壮絶叩き合い制す/東京大賞典
ルメール「一騎討ち望んでいた」/東京大賞典
[ 2008年12月29日 18:30 ]
ルメール「一騎討ち望んでいた」/東京大賞典
<東京大賞典>ファンの声援に応えるルメール
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2年4カ月ぶりの眠りから覚めJCダートを制したカネヒキリが、東京大賞典でもライバル、ヴァーミリアンを退けG1・6勝目を挙げた。
2頭の一騎討ちとなった直線の攻防はデッドヒート。だが、「マッチレースになるのを待っていた」という鞍上・ルメールにとってはこの展開も織り込み済み。「カネヒキリが最後まがんばるのはわかっていた」。言葉通り、残り100メートルで宿敵を半馬身突き放した。最後はクビ差まで差し返されながら押し切ってみせた。
「来年も大井でタイトルを守りたい」とルメール。脚元に不安を抱えながらも完全復活を遂げた“ダート版ディープインパクト”は来年も頂点を譲る気はなさそうだ。
[ 2008年12月29日 17:46 ]
有馬の波乱から一転 東京大賞典は平穏決着
<東京大賞典>カネヒキリとルメール(右)
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28日に行われた有馬記念とは一転、東京大賞典はカネヒキリ、ヴァーミリアン、サクセスブロッケンが人気通りの走りでゴールした。2、1、3番人気の順にゴールし、馬連(1)―(9)200円、馬単(9)―(1)540円、3連複(1)―(8)―(9)280円、3連単(9)―(1)―(8)1450円と平穏決着だった。
[ 2008年12月29日 17:22 ]
完全復活!カネヒキリ壮絶叩き合い制す/東京大賞典
<東京大賞典>壮絶な叩き合いを制したカネヒキリ(左)
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ダート版グランプリ「第54回東京大賞典」(2000メートル、10頭)が29日、大井競馬場で行われ、C・ルメール騎手が騎乗した2番人気カネヒキリ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)がヴァーミリアンとの壮絶な叩き合いをクビ差制し優勝した。JCダートに続くダートの国内最高峰レースに勝利して完全復活を印象づけた。勝ちタイムは2分4秒5。3着にサクセスブロッケンが入り、人気の中央勢が表彰台を独占。28日に行われた有馬記念とは一転、馬連(1)―(9)200円、馬単(9)―(1)540円、3連複(1)―(8)―(9)280円、3連単(9)―(1)―(8)1450円と堅い決着だった。
カネヒキリは道中3番手、昨年の覇者ヴァーミリアンがそれを見ながら追走する展開。ほぼ2頭同時に仕掛けられ抜群の手応えで4角を回ると、先に直線抜け出したサクセスブロッケンをあっという間にかわし一騎討ちへ。ルメールと武豊の名手2人によるムチの応酬。両雄は鞍上のゲキに応えるように鋭く末脚を伸ばしゴールへ向かう。意地と意地のぶつかり合い。最後はクビ差だけカネヒキリが前に出てフィニッシュした。見ごたえのある攻防に場内から惜しみない拍手が送られた。
[ 2008年12月29日 16:46 ]
池ちゃん ヴァーミリアン連覇濃厚/東京大賞典
<東京大賞典>本社・池田が本命に推したヴァーミリアン
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ダート版グランプリ「第54回東京大賞典」が29日、大井競馬場で行われる。砂の日本一を目指すのはG1馬6頭を含む中央、地方の精鋭10頭。公営南関東の本社予想担当、池田裕文記者は同レース連覇を目指すヴァーミリアンを自信の本命に推した。
ダイワスカーレットが有馬記念の1番人気に応えて今年の中央競馬は全日程を終えたが、地方競馬のG1レースは29日ゲートインする東京大賞典がフィナーレ。ダートのグランプリも前売り1番人気の(1)ヴァーミリアンが締めくくる。
国内のダートG1連勝が6でストップしたJCダート(3着)は序盤の不利で11番手から外々を回る競馬。位置取り、コース取りを考えれば、勝ったカネヒキリから頭、首差なら王者の評価を下げる必要はない。昨年の東京大賞典や前々走のJBCクラシックのように周囲の様子をうかがいつつ、好位から地力の違いで抜け出す横綱相撲が本来の姿。今回はサクセスブロッケン陣営が控える戦法を明言しており、フリオーソの単騎逃げが濃厚。これを目標に必勝パターンがサク裂する。芝を含め国内では12戦9勝、2着3回と抜群の相性を誇る武豊が再び手綱を取るのも心強い。
地方遠征の実績はパーフェクト。05年11月からG2・3勝、G1・4勝と7戦全勝。船橋、川崎、そして大井。取材に行くたびに、その圧倒的な強さを見せつけられてきた。石坂調教師が「前走後はここを目標に調教を再開し、厳しい競馬をしたストレスもなく、順調にきている。追い切りの動きも力強かった。昨年と同じぐらいの出来で臨める」と言うように状態面にも不安はない。アジュディミツオー(04、05年)以来史上2頭目の東京大賞典連覇が濃厚だ。
先行して容易にはバテないフリオーソが地の利もあり対抗。的場文ボンネビルレコード、JCダートで復活したカネヒキリも押さえて、3連単は(1)(7)(2)、(1)(7)(9)を本線に別掲の8点で勝負する。(池田 裕文)
[ 2008年12月29日 08:05 ]
本社予想 絶対の武豊ヴァーミリアン/東京大賞典
ヴァーミリアン
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【東京大賞典=軸馬信頼】(1)ヴァーミリアンで堅い。JCダート3着で、一昨年12月から続いた国内連勝は「7」でストップしたが、序盤の不利が響いたもので敗因は明確。力負けではないだけに、10頭立ての大井10Fで相性【9300】の武豊騎乗とあれば◎だ。逆転があれば地方No・1のフリオーソ。南関でのダートグレード連対率100%の実績はダテではない。的場文ボンネビルレコードに要注意。
◆東京大賞典枠順(大井29日=16時30分発送)
(1)◎ヴァーミリアン
(2)▲ボンネビルレコード
(3) ブルーホーク
(4) コンテ
(5) コンバットキック
(6) クレイアートビュン
(7)○フリオーソ
(8) サクセスブロッケン
(9)☆カネヒキリ
(10) ブルーコンコルド
※予想の印は本社・池田裕文
▼池田・馬単の目=(1)=(7)、(1)―(2)、(1)―(9)
[ 2008年12月28日 07:38 ]
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