2008年12月8日月曜日

無念

【JCダート】ヴァーミリアン連覇へ状態万全 「JCダート・G1」(7日、阪神)
 連覇へ、そして国内G1V7へ、その勢いは止まらない。レース前日のヴァーミリアンは栗東坂路を1本。4F63秒9-48秒0-15秒6。弾むようなフットワークで駆け上がり、最終調整を終えた。「行きたがる面があるので前に馬を置いた。いい感じで落ち着いていたよ。体調に関しては万全だね」と久保助手の表情は自信に満ちあふれている。「(3)枠((6)番)ならちょうどいい。あとはジョッキー(岩田)に任せるだけ」とゲートインの時を待つ。


【JCダート】ヴァーミリアンG1連勝「6」でストップ 「JCダート・G1」(7日、阪神)

 1番人気ヴァーミリアンは激しい追い比べの末に3着に惜敗。国内G1連勝は「6」でストップした。コーナリングがぎごちない米国馬の影響を受けて、1-2角の位置取りが中団より後ろに。「折り合いもついて、向正面で外に出すことはできたんですが…。申し訳ありません」と、今回がテン乗りだった岩田は肩を落とした。次走は未定。東京大賞典(29日・大井)への参戦を含めて「今後のことは馬の様子を見て決めたい」と石坂師は話した。

“赤い一族”ヴァーミリアン/JCダート ヴァーミリアンとは朱色のこと。母スカーレットレディ(赤い女)からの連想。兄はサカラート、近親にはダイワメジャー、ダイワスカーレットなど名馬がズラリ。今、日本で最も勢いのある一族といっていいだろう。


ヴァーミリアン2連覇ならず 2連覇が懸かった1番人気のヴァーミリアンは3着に敗れた。馬体重が12キロ増えていたが、岩田騎手は敗因に前半の位置取りが後ろすぎたことを挙げた。

 「1コーナーで外国の馬が外にふくれ、考えていた位置取りができなかった。追い上げたが、外を通るしかなくて」と悔しがった。


岩田ヴァーミリアン不利に泣く…/JCダート

<JCダート>3着に敗れたヴァーミリアン
Photo By スポニチ
 王者の進撃が止まった。ヴァーミリアンは中団待機から直線外に持ち出し、抜け出しを図ったが内のカネヒキリをとらえきれず、メイショウトウコンにも競り負けた。「最初のコーナーで外国馬(フロストジャイアント)が曲がり切れずに膨らんできたので、ポジションを下げざるを得なかった。それが痛かった。道中は折り合っていたんですけど申し訳ないです…」。武豊の代役として手綱を託された岩田も、ショックを隠し切れない様子だった。

 切れ味勝負の馬ではないだけに理想は好位追走。序盤の不利で位置取りが後ろになってしまったのは大きな誤算だ。日本で負けたのは約2年ぶり。史上初となるJCダート2連覇を逃すとともに国内G1の連勝も6で止まってしまった。「追い上げたが外を通るしかなくて…」。岩田は唇をかみしめながら競馬場を後にした。


ヴァーミリアンの力「本物」/JCダート

<岡山俊明の本日快晴:JCダート>

 岡山俊明「本日快晴」は、JCダートを本命サイドの決着と読みヴァーミリアンに◎を打った。前売り2・8倍の1番人気。国内G1・7連勝が期待される。

 ヴァーミリアンを信じずに何を信じればいいのか。あらゆる偽装が幅を利かせる世の中だからこそ、競馬ぐらいは「本物」の素晴らしさを堪能したい。強い馬が強い競馬をして勝つ。3連単の高配当は望めないかもしれないが、彼にはそれを求めたい。

 国内G1連勝がもし途切れるなら、前走のJBCクラシックだと思っていた。小回りで直線の短い園田。たまにスタートが良くないときがあるから、取りこぼしは十分に考えられた。ところがどうだ。終始サクセスブロッケンを射程圏に入れて急なカーブにも対応できていた。ゴール前は力でねじ伏せての勝利。世代交代はまだ早いと諭すような勝ちっぷりだった。中央でも地方でも左回りでも右回りでも結果を出してきた。今さら重箱の隅をつついても何も出てこない。阪神ダート1800メートルは1~2コーナーがスパイラルカーブで回りやすく、3コーナーから4コーナーまで直線感覚。ホームストレッチは京都や中山より長い。紛れが少なく実力ある差し馬に有利なコース設定だ。

 前走はサクセスブロッケンとの重量差が2キロあった。今回は1キロ差になる。今年から施行時期が1週繰り下げられて11月から12月になったため、3歳馬のアローワンスが少なくなった。わずか1週間の違いで3歳と古馬の力関係に大きな差は生じるわけはないから、この1キロは大きい。

 負傷加療中の武豊騎手に替わり手綱を取る岩田騎手は1週前追い切りに乗って手応えをつかんでいる。「不安点はない。馬を信じて乗るだけ」と全幅の信頼を寄せる。今年G1・3勝ジョッキーとのコラボがマイナスになることはない。

 逆転の可能性があるなら▲カネヒキリ。過去に06年フェブラリーSで1度だけ対戦して、カネヒキリ1着、ヴァーミリアンは5着だった。同じ6歳でも活躍した時期がずれているから意外に対戦は少ないが、ともに最優秀ダートホース。能力は互角、またはそれ以上かもしれない。

 あとは☆アドマイヤフジが惑星。ダートは初めてだが、ダートでの調教は抜群に動いている。

 [2008年12月7日8時56分 紙面から]


ヴァーミリアン痛い1角接触/JCダート

<ジャパンCダート>◇7日=阪神◇G1◇ダート1800メートル◇3歳上◇出走15頭(マストトラックは出走取り消し)

 史上初の連覇の壁は厚かった。3枠6番から絶好のスタートを切ったヴァーミリアンだったが、最初のコーナーを回る時に内のフロストジャイアントが外へよれた。そのあおりを食い、終始馬群の外を回らされた。

 直線は2着馬と並んで追い上げたが届かず万事休す。スムーズさを欠いた分、2頭に後れをとった。岩田騎手は「最初のコーナーで外国の馬とぶつかった。折り合いは付いていたのに、どんどん位置取りが下がってしまって…。申し訳ないことをしました」と肩を落とした。馬体は12キロ増の524キロだったが、フェブラリーSは520キロで勝利。プラス体重が直接の敗因とは考えづらい。次走予定される東京大賞典について石坂師は「馬の状態を見てから決める」と話した。

 [2008年12月8日7時58分 紙面から]


【JCダート】最強王者だヴァーミリアン2008.12.7 05:04
 〔本紙の狙い〕ヴァーミリアンを本命に推す。JBCクラシックは7カ月ぶりで、小回りの園田だったが、3番手から抜け出し快勝。完調手前であのレースができるのだがら、中距離ダート路線での実力は抜けている。前走の反動は見られず、気配は前走以上。コース替わり、乗り替わりとも心配ないタイプ。王者の強さを見せつける。仕上がり最高潮のサクセスブロッケンが相手の筆頭。相手の出方次第で、逃げなくてもレースはできる。阪神巧者で調子を上げてきたワイルドワンダーが▲。決め手勝負ならば、見劣らない。


★最新ナマ情報

 《栗東》(6)ヴァーミリアンは坂路4ハロン63秒9-15秒6。力強く駆け上がった。「普通のところを乗ったが雰囲気はよかった。状態に関しては言うことないね」と久保調教助手は体調に自信を見せた。

 (7)サクセスブロッケンはCWコースでキャンター。「直線で最後に少し反応を確かめたけれど、抜群でした。本当に順調にきました」。杉本調教助手は万全の仕上げを強調する。

 (10)カネヒキリは坂路4ハロン64秒9-14秒8。体が引き締まり気合も乗ってきた。「馬場が悪かったが、予定どおりのメニューを消化。現状で望みうる最高の状態になりました」と清山調教助手は胸を張った。

 (3)サンライズバッカスは坂路1本。気ムラな馬だけに「落ち着いて集中して走っていた」と渋谷調教助手は充実の精神面を評価する。(12)ブルーコンコルドは坂路4ハロン59秒6-15秒3。「追い切ってガスが抜けたのか、リラックスしてきた」と服部調教師は笑顔。(5)メイショウトウコンも坂路。「感触を確かめたが、状態はいい。展開が向いてくれれば」と松下調教助手。(1)ワンダースピードも坂路。「体は仕上がっています。阪神は合っており条件ベスト」と山下調教助手は前向きだ。

 (9)アドマイヤフジはCW。「順調。初めてのダートでどんな走りができるか」と児玉調教助手。(4)メイショウバトラーは角馬場。「変わりなくここまで順調」と丸山調教助手。

 《阪神競馬場》(11)カジノドライヴはダートをダクで3/4周の後、直線入り口から1コーナーまでキャンター。十分に落ち着きがあり、ぶれのないしっかりとしたフォームで駆け抜けた。「前日にしっかりと乗ったので軽め。前走も状態はよかったが、同じくらいいいね」と葛西調教助手は好仕上がりを伝えた。

 (15)ワイルドワンダーはダートを並脚1周。「違うことをして刺激を与えるという意味も込めて、金曜入厩。状態はいいと思います」と三浦調教厩務員。

 (8)ティンカップチャリスはダートをダク1周。落ち着き十分だし、踏み込みの力強さが目立つ。「馬自身がもっと走りたがっていたように、状態はいい」とレセッシー調教師。(13)マストトラックはダク1周、キャンター1周。「調整は非常に満足」とクエヴァス攻馬手。後ろ脚の運びがぎこちない点が少し気になるが…。(2)フロストジャイアントはキャンター1周半。毛ヅヤ、体のハリはいいが、息遣いが荒い。「順調に仕上がっている」とロドリゲス攻馬手。

 午前4時に美浦トレセンを出発した(16)ボンネビルレコードは午後1時前に到着。「前走の園田への輸送時は馬運車に1頭で寂しがったが、今回は他に2頭乗っていたので大丈夫」と藤盛調教厩務員。5時に船橋競馬場を出発した(14)フリオーソは1時過ぎに到着。「輸送は問題なかった。減った体は戻っています」と日名子厩務員。


【JCダート】ヴァーミリアン死角なし!
2008.12.7 05:07
 まだ最強の座は明け渡さない! 本紙・加藤隆宏記者は、国内ダートGI6連勝中のヴァーミリアンに自信の◎を打った。昨年1月の川崎記念からヴァーミリアンの参戦するダートGIでは、馬単で必ず仕留めてきた“砂王”のカトちゃん。国内ダート最強馬を知り尽くした◎で、ダートGI7連勝を後押しする。


 問答無用。◎ヴァーミリアンが国内無敵の実力を見せつける。

 JBCクラシックはドバイ遠征以来、7カ月ぶりで、小回りの園田競馬場で開催。条件は必ずしもよくなかったが、3番手から抜け出す横綱相撲で完勝した。JCダート、東京大賞典が控えているので、目一杯の仕上げではなかったにもかかわらず、サクセスブロッケン以下を寄せ付けなかった。中距離ダートでは完全無比の存在なのだ。

 すべての条件は前走よりも好転。休み明けをひと叩きして、体調は定石どおりに上向いた。厳冬期に活躍しているように寒ければ寒いほどいいタイプ(全12勝は10~3月にマーク)。日曜日は冷え込みがきついそうで、これもありがたい。

 阪神は初参戦になるが、大型馬だけに、広いコースのほうがレースがしやすい。好位差しの正攻法が身についているだけに、岩田康誠騎手もパートナーの力を信じて、堂々としたレースをすればいい。乗り替わりの心配はなく、死角らしい死角は見当たらない。ヴァーミリアンが1番人気に応えて、絶対王者として君臨する。

 相手選びだが、米国からやってきた3頭はいずれも大物感に乏しいので軽視。やはりJBCクラシックでスタートで後手を踏みながらヴァーミリアンに食い下がったサクセスブロッケンが一番手だろう。ヴァーミリアンが早めに抜け出し、先行馬にとってきつい展開になれば、決め手のあるワイルドワンダーが台頭してくる。

 馬単は(6)(7)、(6)(15)本線に(6)(1)、(6)(3)、(6)(5)、(6)(12)。3連単は(6)の1着固定12点が勝負馬券だ。(加藤隆宏)


【JCダート】ヴァーミリアン連覇果たせず 2008.12.8 05:11
操作メニューをスキップして本文へ 印刷するブックマーク :
 第9回ジャパンCダート(7日、阪神11R、GI、3歳上オープン国際、定量、ダ1800メートル、1着本賞金1億3000万円=出走15頭)国内ダートGI7連勝も、史上初めてとなる連覇も成らなかった。1番人気のヴァーミリアンだが、直線で同期カネヒキリ、メイショウトウコンに競り負けアタマ、クビ差の3着に終わった。国内では06年JCダート(4着)以来、2年ぶりの敗戦となった。

 岩田康誠騎手は「(1、2角で他馬に)内から張られ上がっていけずポジションが後ろになった」と振り返る。中団の後方追走を余儀なくされた前半。「折り合いはついていたし、向こう正面では出していけたが…。申し訳ない」と頭を下げた。「馬の状態は申し分なかった」と石坂正調教師。暮れの東京大賞典(29日、大井、交流GI、ダ2000メートル)で連覇を果たし、今回の無念を晴らす。


ジャパンCダート

 カネヒキリ(父フジキセキ)の奇跡の復活に素直に脱帽したい。屈腱炎で2年4か月もの休養ブランクがあり、それもただ休んでいたのではなく2度の手術を施されたあと、不死鳥になって戻ってきたからすごい。このジャパンCダートを制したのはもう3年も前の05年のこと。同じGIを2年もの間をおいて勝ったのはそれこそ未曾有、歴史的な快挙である。治療で2年以上も休みながら競走能力には少しの陰りもみせなかった。屈腱炎治療に対する医療技術の進歩、オーナー以下関わった人びとの競走馬の再生復活にかけた熱意もすごいが、サラブレッドの競走生命に対する認識を大きく改めさせた点でも素晴らしい勝ち星だった。

 阪神の1800mにコースを替え、展開(流れ)の予測しにくいダートGIだった。この距離ならと招待に応じたアメリカ勢が強気に飛ばす期待もあったが、プラード騎手(ティンカップチャリス)はパドックの時点で最初から勝負になる力関係ではないのを承知だったのだろう。先頭には立ったが内を大きく開け、邪魔はしないという形だけの先行。2コーナーで早くも主導権はサクセスブロッケンに移った。1000m通過は60.2秒。前日の1600万条件のレースと同じで無理のない平均ペース。カネヒキリはいつのまにか好位のイン。

 人気のヴァーミリアンは他馬に寄られる不利もあって予想外の後方追走になったが、折り合いを欠いたわけではなく、差す形に腹をくくったようにみえた。スパートのタイミングが難しい独特のコース形態の阪神。仕掛け始めた3コーナー過ぎからずっと外を回るロスはあった。また、決して自分の形ではない後方からの競馬になったのもいかにも不運だったが、自分よりもっと後方に位置し、さらに外を回ったメイショウトウコン(そうは速い脚の長続きしない伏兵)に、最後は競り負けて3着。案外だった感もぬぐえない。

 この季節の大きな馬だから、プラス12kgが太め残りとか余裕残しであるわけもなく、ドバイで期待を大きく裏切る大凡走に終わったときと同様、ちょっとリズムが崩れると意外にもろい一面を露呈してしまった。もちろん、全能力を出し切っての敗戦ではなく、出走が予想される次の東京大賞典では巻き返してくれること必至だが、この6歳世代にはさして変わらない能力をもったダート界のチャンピオン級がほかにもいっぱい存在する。そのことを示す敗戦でもあったろう。

 3歳サクセスブロッケンは素晴らしい仕上がりだった。ハナを切るレースも前回で経験済み。このペースならしのぎ切ること可能なはずだが、古馬相手のオープンのトップクラスがずらっと揃って、ペースやラップには表れない緊張感と迫力に圧倒されてしまったのだろうか。周りの記者から「あまりに素晴らしく見えすぎる馬体だった」という感想もあった。たしかにそういうことはある。究極の仕上がりと、文句なしの体つきは紙一重で絶好調とは微妙にズレることは珍しくない。もちろん、これからのエース格である。

 同じ3歳馬カジノドライヴもすごい手ごたえで4コーナーを回ってきた。最後の競り合い、せめぎ合いで力尽きたのは、サクセスブロッケンと同様、強敵相手との対戦の少なさだろう。期待を裏切ったわけではない。

 これからのカジノドライヴに対する期待はまた一段と大きくなった。ただ、これはカジノドライヴとは直接には関係ないが、国際間のレーティング数値のかかえる矛盾や、自国のレースランクの位置を主張する姿勢はますます難しくなりそうである。この秋の国際レース、わたしたち日本のレースから判断するに2ケタの98とか、97ぐらいのレーティングが妥当と思える海外の馬が、日本馬を大きく上回る数値を持って来日し、馬場の違いとかではなく、最初からレースになりようもない力量であるケースの連続である。ひところ、日本の数値のつけ方がおかしいのではないかと思っていたが、どうやらそうではない。大きく異なる国際間のレースが増えるごとに、ますますレーティングのかかえる難しさ、矛盾が全面に出てきている。

 伏兵アドマイヤフジの快走に期待して、(当然のように)惨敗。これはもう猛反省するしかないが、今回はヴァーミリアンも、サクセスブロッケンも、カジノドライヴもなにかが違う気がしてどうしても本命にできなかった。そのうえカネヒキリはもっと苦しいと考えていたから、最初から的中と遠い完敗だった。


ルメール騎手「完ぺきに運べた」

 7日、阪神競馬場で行われた第9回ジャパンCダート(GI)の騎手コメントは以下の通り。

1着カネヒキリ(C.ルメール騎手)
 角居調教師からとてもいいコンディションと聞いていたので思い切って乗れた。スピードがある馬だから、いいスタートを切って好位で競馬をしたいと思っていた。完ぺきに運べたね。強い馬が外から来ていたが、カネヒキリも強い精神力の持ち主。大丈夫だと信じていたよ。とてもうれしい勝利。この流れで有馬記念まで頑張りたい。

2着メイショウトウコン(藤田伸二騎手)
 悔しいね。完ぺきにまくれたと思ったんだが、もうひと息だった。

3着ヴァーミリアン(岩田康誠騎手)
 1コーナーで曲がりきれない外国馬が接近し、下げざるを得なかった。結果的にそれが響いた。

4着サンライズバッカス(佐藤哲三騎手)
 しまいはしっかり伸びていた。頑張ったね。

5着ブルーコンコルド(幸英明騎手)
 勝負どころで前をかぶされた。その後も差は詰めただけに惜しかった。

8着サクセスブロッケン(横山典弘騎手)
 勝ちにいったが、経験の差が出たね。まだ若いしこれから。


【ジャパンCダート(GI)】(阪神)~王者復権 カネヒキリが制す [News]
2008/12/07(日) 17:26

阪神11Rの第9回ジャパンカップダート(GI・ダート1800m)は4番人気カネヒキリ(C・ルメール騎手)が優勝、05年以来の同レース2勝目を挙げた。道中は5~6番手の好位を進み、3コーナーで最内に潜り込むと直線も内から脚を伸ばして残り200mを切ったところで先頭。最後は一杯になりかけたが、外からメイショウトウコン、ヴァーミリアンの2頭が迫るともうひと伸びして追撃を振り切った。勝ちタイムは1分49秒2(良)。アタマ差2着に7番人気メイショウトウコン。国内GI・6連勝中だった1番人気ヴァーミリアンは中団後方から直線伸びを欠き、メイショウトウコンとの追い比べにも競り負け、さらにクビ差の3着に終わった。2番人気サクセスブロッケンは8着、3番人気カジノドライヴは6着。

カネヒキリは栗東・角居勝彦厩舎の6歳牡馬で、父フジキセキ、母ライフアウトゼア(母の父Deputy Minister)。通算16戦9勝で、重賞は05年ユニコーンS(GIII)、ジャパンダートダービー(GI)、ダービーグランプリ(GI)、ジャパンカップダート(GI)、06年フェブラリーS(GI)についで6勝目。

~レース後のコメント~
1着 カネヒキリ(クリストフ・ルメール騎手)
「スタッフがしっかりと仕上げてくれたので自信を持ってレースに臨めました。いいペースでレースを進めることが出来て、いい結果を出すことが出来ました。今年はGIを2つも勝ててとにかく嬉しい。関係者に感謝します」

(角居勝彦調教師)
「馬は自分で体を引き締めていましたし、状態は良くなっていました。ただ、05年の頃と比べてどうかというのはちょっとよく分かりません。外国の馬もいますし、流れが速くなるのではないかと思って、そこを注意して欲しいとルメール騎手とは話しましたけど、そうはなりませんでしたね。ルメール騎手が本当にうまく乗ってくれましたし、ルメール騎手に乗ってもらったことが最大の勝因だと思います。脚元のことがありますから今後も一戦一戦が勝負になります。またオーナーと相談してどこを使うか決めたいと思います」

2着 メイショウトウコン(藤田伸二騎手)
「悔しいなぁ。もう一息だったのに」

3着 ヴァーミリアン(岩田康誠騎手)
「1コーナーで内から挟まれる形になってポジションが後ろになってしまいました。その位置取りの差が最後に堪えました」

5着 ブルーコンコルド(幸英明騎手)
「勝負どころで手応えが怪しくなりかけたところで外から被せられたのが痛いですね。でも最後まで差を詰めていますし、まだ出来ることが分かりました。1800mくらいがレースしやすいですね」

6着 カジノドライヴ(安藤勝己騎手)
「最初は少し行きたがるところがありましたが、その後は落ち着きました。ただ2コーナーでぎこちないところがありました。思い切って行った方がよかったのかなぁ…」

7着 フリオーソ(戸崎圭太騎手)
「スタートから抜けて行って前でのレースになりました。手応えよくレースは進めることが出来ました」

8着 サクセスブロッケン(横山典弘騎手)
「今日は勝ちに行ってのレースですからねぇ。中途半端に折り合っても仕方ないので自分のペースでレースをしました。まだ若く、イレ込むところがありますので、経験を積んでいけばと思います」

12着 フロストジャイアント(コーネリオ・ヴェラスケス騎手)
「パドックからかなり入れ込んでいて、ゲート前に来ても全く落ち着きがなかった。ゲートに入ってからは、たびたびジャンプするなど改善されず、道中でもコントロールすることができず、終始競馬にならなかった」

13着 ティンカップチャリス(エドガー・プラード騎手)
「スタート後は2,3番手につけたかったが、他に行く馬がいなくて先頭に立った。レースはうまく運べたと思う。少しやわらかく感じたが、日本の馬場が向いていないわけではない。今まで3歳としか走ったことがなかった馬なので、これからの馬だと思う」

■アラカルト

☆カネヒキリ復活の勝利!
 8頭のダートGI馬(出走取消のマストトラックを除く)が出走した今年のジャパンカップダートは、屈腱炎のためおよそ2年4か月の休養を余儀なくされていたカネヒキリが復帰2戦目で見事復活を果たした。カネヒキリはジャパンカップダート3年ぶり2回目の優勝で、統一ダートGIは5勝目となった。

☆角居勝彦調教師は2度目の勝利
 2005年にカネヒキリで初勝利を挙げて以来、3年ぶり2度目の制覇。今年のJRA重賞は秋の天皇賞(ウオッカ)以来5勝目(うちGI4勝)、通算27勝目(うちGIは12勝)となった。
 ちなみにGI4勝は、調教師の今年のJRAGI勝利数で単独トップの数字。

☆関西馬圧倒的に優勢
 関西馬のカネヒキリが勝ちジャパンカップダートは通算関西馬7勝、関東馬1勝、外国馬1勝となり、関西馬の圧倒的優位が続いている。
 また、今年のJRAGI馬の内訳は関西馬17勝、関東馬2勝となった。

☆フジキセキ産駒
 JRAの重賞勝利は今年の小倉2歳S(デグラーティア)以来で通算39勝目(GIは6勝目)。今年は高松宮記念(ファイングレイン)、ヴィクトリアマイル(エイジアンウインズ)に続いて3度目のGI制覇。

☆クリストフ・ルメール騎手
 今年のエリザベス女王杯に続き、またも初騎乗でのGI制覇を飾った。JRAの重賞はこれが7勝目で、GIは2005年の有馬記念(ハーツクライ)、今年のエリザベス女王杯(リトルアマポーラ)に続き3勝目。

☆社台スタリオンステーションの種牡馬の産駒がまたも勝利
 社台スタリオンステーションに繋養されているフジキセキの仔・カネヒキリが勝利したことで、今年のGIでの社台スタリオンステーション繋養の種牡馬の産駒による勝利独占が続いた。

☆実績馬強し
 過去8年で地方交流を含めて重賞3勝以上の馬の優勝が6回と実績馬優勢だったが、今年の優勝馬カネヒキリもこのレースまでに重賞5勝を挙げていた。

☆ダート戦戦をリードする6歳世代
 カネヒキリを含め4着までを現6歳世代が独占。この世代(2002年生まれ)は去年のジャパンカップダートでも1~5着を独占している(ヴァーミリアン、フィールドルージュ、サンライズバッカス、メイショウトウコン、ワイルドワンダー)。

0 件のコメント: