2008年12月10日水曜日

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敗れた。
正直ショック。だった。
道中、ちょっと後ろかなと思った。
前半1000㍍のラップを見て。
3コーナー手前から進出。
好位に上がってきたが、その手ごたえは持ったままではなく、仕掛けてという感じ。
まずいのでは?と不安がよぎる。
直線は伸びてきた。
ちょっと厳しいと感じたが、ちゃんと伸びた。
先行勢は坂を上ったところで止まった。
抜け出した栗毛を見て、うなった。
結局、後方からも差され3着。
とうとう負けた。
ショック、呆然、自失。唖然。
・・・・・・・・・
だった。
ただ、勝者には賛辞を。よくぞ、立ち直った。怪我を克服して復活したなと。
賞賛しなくてはと思った。
太かったのか?後ろすぎたのか?いろいろ敗因を詮索しても仕方なかった。
残念だが。
ちゃんと表彰式も見なくてはと思い直し眺めてた。
むなしさと共に。
ふと、スタンドからの景色を見る。
遠くを見たくなったから。
1コーナー端から。
すると、そこから待機馬房が見えた。
上がり運動をする精鋭たち。
その中に彼がいた。
そして、歩様などをチェックをする師の姿も。
師は確認を終えると次のレースのため下見所へと姿を消した。
彼はそのまま検査所へ。
もくもくと手入れをするスタッフ。
ずっと眺めてた。
落ち込んでいる場合ではないと。
淡々と仕事をこなす彼らを見てそう思った。
最終が終わったころ、彼も検査所から出てきた。
洗い場に繋がれ、そのあと馬房へ入っていった。
しばらくして馬房の前に師の姿が。
そして、乗り役も現れた。
3人で彼の様子を伺っていた。
申し訳なさそうな乗り役の姿。
両手をポケットに入れたままの師。
もくもくと仕事をするスタッフ。
どんな会話が交わされていたのかはわからないが、いたたまれない感じがした。
そんな場面を見ていたら、落ち込んでばかりもいられないと思った。
皆、残念がっている。
でも、もう、次に向かって歩き出している。
敗戦を受け止めなければと。
誰も責められない。
これが勝負。
そして、無事が一番。
これが最前提だ。
無事だからこそ次がある。
それだけで十分。
そう言い聞かせた。

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