2014年3月25日火曜日

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ジェンティルドンナ限界説を吹き飛ばせ
日本の女傑健在、ドバイでリベンジへ
JRA-VAN
2014年3月25日 12:00

不安を払拭するデータをピックアップ

限界説を吹き飛ばせ! ジェンティルドンナがドバイでリベンジへ
限界説を吹き飛ばせ! ジェンティルドンナがドバイでリベンジへ【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
「ジェンティルドンナは伸びない、ジェンティルドンナはまだ来ない」

 2月に行われた京都記念での実況だ。4歳シーズンまでは海外のレースを含めても4着以下がなかったジェンティルドンナがまさかの失速で6着。ドバイ遠征を前に弾みをつけたいレースだっただけに、何とも言えぬ結果となった。5歳になってピークを越えてしまったという声も上がったが、それは過剰というもの。史上初のジャパンC連覇を達成した女傑がこのまま終わるとは考えにくい。

 そこで彼女のこれまでのレースから“ジェンティルドンナ限界説”を払拭するデータをいくつかピックアップしてみた。
 まずは彼女が敗れたレースで、その際に勝った馬とのタイム差を見ると最大で0秒7。これは昨秋の天皇賞での結果。ジェンティルドンナは鋭く伸びて追い込むもジャスタウェイとの差は意外にも0秒7もあった。春の宝塚記念でも勝ったゴールドシップと0秒6差の3着。3歳時のチューリップ賞では熱発の影響があったもののハナズゴールに0秒6差の4着に敗れたこともある。
 そして、今回の京都記念では初めて掲示板を外したことで、6着という結果ばかりが先行してしまったが、勝ったデスペラードとの差は0秒5。稍重で行われた近年の京都記念の中では勝ち時計もそれなりに早く、それで0秒5差ならば悲観することもない。今までの彼女の競走人生では普通に起こり得る出来事なのだ。

叩き2走目は勝率100% 次走の好走必至

昨年2着に敗れたシーマクラシック、今年は日本が誇る女傑の底力を存分にい見せつけたい
昨年2着に敗れたシーマクラシック、今年は日本が誇る女傑の底力を存分にい見せつけたい【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
それにレース間隔がおよそ2か月以上開いた場合はローズSを除いて、ことごとく敗れている。基本的に休養明け初戦は本来の彼女の姿を見せていない。照準をシーマクラシックと定めているのなら、京都記念で目一杯仕上げるはずもない。馬体重もプラス8キロで、デキも7割程度といったところだろう。「世界を目指すなら、ここは万全な状態でなくても勝たなくては駄目」との意見も理解できるが、先にも述べたように、彼女は元々そのようなタイプの馬ではない。逆に京都記念を快勝して本番でマークがキツくなるよりも、多少はレースをしやすくなるかもしれないというプラス思考でいたほうが良い。さらにはレース間隔がおよそ2か月以上開いての2戦目は3回経験して3勝。勝率100%だ。叩き2戦目は明らかに走る。

 以上のデータを踏まえると、次走のドバイシーマクラシックでの好走は必至ということになる。

 昨年は休養明けで臨んだドバイシーマクラシックで2着に惜敗。もちろん初の海外遠征や休養明けというマイナス要素に加えて、レースでも外々を回らされる不利も重なっての2着だったことから、今年は何とかリベンジを果たしたいところだ。ジェンティルドンナは既にドバイに入り、本番へ向けて順調に調整が進められているとのこと。馬もスタッフも2度目のドバイ遠征なだけに昨年の経験を十分に生かせれば、それ以上の結果を期待できる。ジャパンCを連覇した強さを世界の舞台で見せ、女傑健在をアピールしてほしい。

(photo & text by Kazuhiro Kuramoto)

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