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2014年03月30日
写真と共に振り返るドバイミーティング レース回顧
日本馬の2連勝に立会えてとても良かったと思う。 全ての勝者に祝福と、全てのチャレンジャーにエールを。写真も多いので、気を付けて見て下さい。 また、馬が多くなるので、面倒なので英語表記で。 ゴドルフィンマイル(AW1600m) 日本からはブライトラインが挑戦。 東京2000mみたいなトリッキーなコースだが、15番枠からスタートも先頭を主張したVariety Clubが先導。 2番手をSoft Falling Rain、その外にブライトライン、内にGlory Awaitsといった先頭集団を形成。 ペース云々はちょっと分かりにくいが、レース自体は1:37:29。 前哨戦が1:36:34だから、やや3週間前よりは重めと言ったところだろう、という感じの馬場状態。 前に行き、そのまま押し切るんだから強い。実績馬だが、さすがというレース振り。 Soft Falling Rainは最後まで差を詰められずに1馬身遅れ。 その外からいい脚で追い込んだのがフランスの牝馬Flotilla。 ブライトラインは最後まで抵抗するも差は詰まらず。最後は後続に差されてしまっての5着。 でも着差としてはVariety Clubと2馬身半程度。フェブラリーSもそれ位。 メンバーもそうだが、レースのレベル自体はG1級だったと思うし、大体力通り走ったという感じはする。 ドバイゴールドカップ(芝3200m) 圧倒的人気のCavalrymanが惜敗。 審議もあったし、少し勝ったCerterachが行儀が悪かった。 前走はCavalrymanから遅れること6馬身。今日は外から差して粘り込みではあるが…。 先にコースを取ったとは思うが、だからと言って斜めに走っていいものでもない。 結局Cavalrymanは2回体勢を立て直すシーンがあり、最後猛追も及ばず。 勝ち時計3:23:14。昨年が3:25:31だが、長距離はペースによって変わるのであまり参考にならない。 UAEダービー(AW1900m) Toast Of New Yorkが2馬身半差の圧勝。 道中2番手。騎手が後ろを気にしているということは、前はいつでも交わせる感触だったんだろう。 最後はガッツポーズしながらのフィニッシュ。 写真はやや失敗。白の勝負服に白のバックなので、目立たない。 これで3連勝。 いくら格下レースとは言え、前々走12馬身差、前走16馬身差の力は本物だった。 2着も前走6馬身差でぶっちぎって勝利してきたAsmar。 ここは勢いが勝ったレース。 アル・クォズ・スプリント(芝1000m) 超遠くからスタートなので、あまり見えないが、人気のShea Sheaが出遅れ、対照的に好スタートを決めたAmber Sky。 Ahtougもまずまずのスタートで4番手。 直線でジワジワと外に持ち出したAmber Skyに対してその空いた場所に突っ込んだAhtougが2着。 最後の1Fまで追い出さず、前が開いた所を一気に詰めたShea Sheaが3着。 距離は短いが、駆け引きというか騎手の瞬間の決断が見れた非常に中身の濃いレースだったと思う。 最後は3頭並び、激しいゴール前。 タイムは56:21。昨年が56:41。短距離は馬場差が測りやすいので、基準としては昨年位の馬場という感じ。 ドバイゴールデンシャヒーン(AW1200m) スタートを決めたRich Tapestryが前にZee Bros、Complicateを行かせて3番手にすんなり収まった。 その内4番手を進んだSterling City。 直線入り口では手応えはRich Tapestryは余裕たっぷり、逆にSterling Cityの方は鞭も入り、やや苦しそうには見えた。 ラスト200で抜け出し。ここまでは完璧。 しかし、ゴールまで分からない。 ラスト200mでジワジワと伸びたSterling Cityが最後は差し切り。 その後ろから追い込んだUnited Colorが3着。 3着とはこの距離で2馬身半離れているので、2頭の力がレーティング通り出たという感じ。 小休止。 セレモニーの花火の写真。難しい。 ドバイデューティーフリー(芝1800m) ここから日本馬が軒並み登場。 まずは3頭。 ジャスタウェイ。 トウケイヘイロー。 ロゴタイプ。 例によって好スタートを切ったトウケイヘイロー。 前半はラップだと1000m通過が1分をほんの少し上回る程度。 早めに追走したThe Fugueはここで既に手応えが怪しい。ほぼ並んだ1番人気がここで明暗分かれた。 ジャスタウェイは後方3番手。3着のDankはその内。2着のVercingetorixはジャスタウェイの斜め前。 完全な前崩れのレースではあるが、それでも直線の脚はお見事。 これでジャスタウェイはここ3戦で4馬身、3馬身半、6馬身1/4と圧勝続き。止まらない勢いになってきた。 トウケイヘイローは息の抜けない流れだし、仕方ない。 こういう馬だから、とにかく気持ちよく走って粘れるかどうかが勝負だから、やられるときはこんなもんだろう。 コーナー2つじゃ辛い馬だな。やっぱり。 ロゴタイプはもう少しやれるかと思ったけどジャスタウェイから10馬身以上遅れた。 着順はどうでもよく、そこまで遅れちゃうのが…。強いと思うんだけど、ここ3戦は残念ながら皐月賞の時感じたものはない。 2着のVercingetorixは流石の追い込み。無敗は伊達じゃなかった。今年に限って言えば相手が悪い。 ゴールの瞬間はガッツポーズして余裕たっぷり。 1:45:52の勝ち時計。昨年が1:47:94。これだけでも2秒以上早い決着。 次はどこに行くかまだ分からないが、とんでもない馬なのかもしれない。 ドバイシーマクラシック(芝2410m) こちらも2頭がエントリー。JCの1、2着馬。 ジェンティルドンナ。 デニムアンドルビー。 ジェンティルドンナはパドックから入れ込みが目立っていて、JCの時より酷い感じ。 入場後にすぐキャンターへ。そこでも折り合いを欠いている。 幸いだったのはゲート入りが最後の方だったこと。 ゲートに入るとスッと集中するのかわからないが、大人しくなる気がするが、とはいえ遅い方がいい。 誰が行くのか分からない中で横一線のスタート。 作戦の意図は分からないし、出ちゃったから仕方ないのかもしれないが、あのデニムアンドルビーが先頭というこれまた不可思議なレースに。 1000m通過が大体1:05:00位、1400m通過が1:30:00位で走破時計が2:27:25なので、後半1000mが0:58:50位の完全な上がり勝負。 4コーナーで一旦詰まってブレーキしているが、それ位で後はなだめて良く走ってる感じはする。 直線でも一度は内を選択するも、ここも詰まって大きくブレーキ、そこから外から被せてきたCirrus Des Aiglesの外に持ち出し、いい時の走りをしたと思う。 前肢が綺麗に前に伸び、京都記念の時とは見違えるよう。 抜け出す時の走りのリズミカルなこと。これがJC2連覇した馬の実力。 2着は流石のCirrus Des Aigles。3着のAmbivalentはプリティポリーSの勝ちはあるものの、ここは想像以上に良く走った。 デニムアンドルビーは不完全燃焼だろう。逃げていい味が出る馬では今の所ない。 それこそ去年のあのJCですら追い込んだ馬だけに、今日のレースは色々あったんだろうが残念。 完勝と言っていい勝ち方。このクラスの馬に勝たせない事に意味がある。JC3連覇は阻止してほしい。 ドバイワールドカップ(AW2000m) こちらも2頭がエントリー。フェブラリーSの2、3着馬。 ホッコータルマエ。 ベルシャザール。メンコの2枚重ね。 スタートはまぁそれ程大きな気になる所はない。 少しホッコータルマエの幸騎手が立ってる気がするが、一歩目なんて色々あって当然。 1周目のゴール前。 ホッコータルマエは前目の外、ベルシャザールは枠もあり、内を追走。 1コーナーはホッコータルマエが2番手で。 先頭は結果的に2着に粘ったMukhadram。3番手が勝ったAfrican Story。Ruler Of The Worldも積極的に4番手位で追走。 ベルシャザールは内目の中段。枠を考えれば仕方ない位置取り。 1000m通過が1:04:00位。1400m通過が1:28:20位。走破時計2:01:61なので、レースの上がりが33.40位。シーマクラシックを超える「超」上がり勝負。 4コーナーで一気にペースが上がった時にホッコータルマエが脱落。 もちろん位置取りは前の方が有利な流れではあるが、ある程度のスピードあってこその話。 直線では外にすんなり出したAfrican Storyが前を追い、2頭のマッチレースに。 3番手組が結果的にほぼ前を追えなかったため、レースとしてはあっさりした感じに。 抜け出す時は素晴らしい脚。 ゴール前はガッツポーズの余裕を見せて勝利。 確かに前走はやや人気を裏切った感もあったし、着順ほど負けてはいなかったが、う~ん。G1では足りないと思っていただけに、やっぱり走ってみないと分からない。 日本馬の活躍もあり、なかなか楽しい観戦となった。 セレモニーあり、イベントありで大体10時間競馬場に滞在。
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