2014年3月31日月曜日

びた

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【ドバイSC】ジェンティルドンナ、雪辱V!直線は前に壁も外出し伸びた

2014年3月31日6時3分  スポーツ報知
  • 外へ出された直線で一気に伸びたジェンティルドンナ(左)
 ◆ドバイ・シーマクラシック・G1(29日、メイダン競馬場・芝2410メートル) 日本馬が、世界の度肝を抜いた。シーマクラシックでは、ジェンティルドンナが、直線で行き場をなくしながら快勝。デューティフリーは、ジャスタウェイがぶっちぎりで海外G1初制覇。いずれも、レースレコードでの勝利で、ドバイでG1を制した日本馬は5頭となった。また、ジャスタウェイ陣営は、凱旋レースを安田記念・G1(6月8日、東京)と表明した。ワールドCのベルシャザール、ホッコータルマエは、11、16着に敗れた。
 ラストチャンスの雪辱戦で、前をふさがれ万事休すと思えた直線。石坂調教師の言葉にならない声がジェンティルドンナを押した。ラスト1ハロン。一瞬のスキをつきムーアが強引に外へ出すと、猛加速で伸びて、1馬身半差で突き抜けた。
 「うまく外に出せたし、そこからは、とてもよく伸びた」。使命を果たした名手はトレーナーとがっちり握手。石坂師も「底力を見せてくれました。最高!」。勝利を確信しながらセントニコラスアビーの2着に泣いてから1年。ようやく世界に力を示すことができた。
 覚悟をもって臨んだ。2月16日。前哨戦の京都記念は、キャリア最低の6着。「何とも言えません」。指揮官は言葉が出せなかった。後日敗因を尋ねても「専門的な部分では考えているが言えません」。帰厩から1か月余りで2か月半ぶりの実戦。仕上げ切れなかったが、言い訳はのみ込んだ。
 その後は、調教前の運動量を増やした。牝馬3冠、ジャパンC連覇の実績がありながら、国内での実質最終追い切りとなる12日、坂路で過去ベストの50秒6。最後まで攻め抜いた。「あんなもんじゃないと、本当は競馬の前に言いたかった。でも含んでおこうと。馬が応えてくれて、思い通りの調教ができた。変わるはずだと信じていた」。レースレコードのおまけつきで海外G1初制覇を果たし、思いはかなった。
 レース翌朝、「見た目にリラックスしていて、カイバ食いはいい。見えない疲れはあるかもしれないが、私の見る限り元気。春のG1もあるが、まずは帰って様子を見て」と石坂師は含みを持たせたが、秋には「ジャパンC3連覇を狙いたい」と明言。「あらためて、すごい馬だと思った。日本でも見ていただきたい」。今後は他の日本馬とともに4月4日に出国し、5日に帰国する予定。世界のジェンティルドンナの凱旋レースが待ち遠しい。

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