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【ドバイSC】直線不利なんの!ジェンティル世界女王(1/3ページ)
【ドバイ(UAE)29日(日本時間30日未明)=川端亮平】ジェンティルやった!! 世界の強豪馬が集う、ドバイシーマクラシック(メイダン競馬場、GI、芝2410メートル、1着賞金約3億円)でジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎、牝5歳)が快勝。最後の直線では進路がふさがる大ピンチに見舞われたが、英国のライアン・ムーア騎手(30)が冷静に対応。海外GI初Vを飾り、昨年2着の雪辱を果たした。次走は未定だが、秋には史上初のジャパンC(11月30日、東京、GI、芝2400メートル)3連覇を狙う。
中東の地で強いジェンティルドンナが帰ってきた。昨年2着の悔しさを晴らし、復権を告げるリベンジV。昨年のジャパンCでも女帝をよみがえらせた英国の名手・ムーア騎手が、またも栄光に導いた。
「勝ててうれしい。直線でかなり窮屈になったけど、うまく外に出せて、よく伸びてくれた。本当にいい牝馬です」
レース後はいつも通り冷静に振り返ったが、勝利を欲するこん身の手綱さばきが光った。
道中は中団インを追走。直線に向くと、外からきた馬に内へ押し込められる。前が壁になって、一度は進路がふさがれたが、残り250メートルで飛ぶように外に持ち出す。ここからエンジンを点火。残り100メートルで抜け出すと、2着馬に1馬身半差をつけ、歓喜のゴールに入った。
2年目の挑戦は万全の態勢を整えた。昨年は2012年ジャパンC(1着)から4カ月ぶりのぶっつけ本番だったが、今年は、前哨戦を使って遠征。関係者が叩き良化型の特徴を考えて決断した。京都記念ではまさかの6着に敗れたが、中間は併せ馬を4本消化して、闘争心を呼び起こした。さらに、角馬場での乗り運動をメニューに加えて、これまでにないほどの負荷をかけてきた。現地入り後も2年連続のドバイの環境にすぐに適応し、力を出し切った。
石坂調教師は「やるだけのことをやったので、絶対に変わってくれると思っていた。久しぶりに根性を出してくれて、底力を見せてくれた。去年、ジェンティルドンナはこんなもんじゃないと思っていたからね」と喜びをかみしめた。
一夜明けた30日も厩舎で元気な姿を見せた。次走は未定ながら、国内で出走するなら宝塚記念(6月29日、阪神、GI、芝2200メートル)が有力。秋の大目標は史上初の3連覇がかかるジャパンC。年内引退が決まっている女帝は、ラストイヤーもさらなる栄冠を重ねていく。
◆サンデーレーシング・吉田俊介代表 「ドキッとしました。直線で前をふさがれたときには目を覆ってしまいました。外に出してからは伸びてきたのが分かっていたので、そこからは声を出していました。ベストのパフォーマンスができた。今後は現時点では未定です。選択肢は広がったと思います」
★直線の不利
残り300メートルあたりでジェンティルドンナを内に押し込めたのは、2着のシリュスデゼーグル。騎乗していたスミヨン騎手はレース後、騎乗停止処分を受けた。
ジェンティルドンナ
父ディープインパクト、母ドナブリーニ、母の父ベルトリーニ。鹿毛の牝5歳。栗東・石坂正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績15戦9勝(うち海外2戦1勝)。重賞は2012年GIIIシンザン記念、GI桜花賞、GIオークス、GIIローズS、GI秋華賞、GIジャパンC、13年GIジャパンCに次いで8勝目。獲得賞金は約14億2499万円。
ドバイ国際諸競走
毎年3月最終土曜日にUAE・ドバイで行われる競馬の国際レース。同日にさまざまなカテゴリーのGIが5レース行われる。なかでもドバイワールドCは世界最高の優勝賞金600万米ドル(約6億円)を誇り、世界中のホースマンが注目する。日本馬では2011年にヴィクトワールピサが優勝。ジェンティルドンナが勝ったシーマクラシックは優勝賞金300万米ドル(約3億円)で、芝の中長距離路線で活躍する世界の強豪馬が参戦することで知られている。世界的には大レースがあまり行われない時期でもあり、欧米の他にも、豪州や南アフリカ、香港など、あらゆる国のトップホースが高額賞金を狙って集結してくる。
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