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http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/03/27/kiji/K20140327007853510.html

【ドバイシーマＣ】ジェンティルドンナ軽快１３秒２！昨年の借り返す

雨の中、しっかり追い切られたジェンティルドンナ Photo By スポニチ

　ドバイ国際競走（２９日、メイダン）に出走する日本馬６頭が２６日、メイダン競馬場で最終追いを行った。ドバイシーマクラシックで昨年２着の雪辱を期すジェンティルドンナ（牝５＝石坂）は芝で軽快な動きを披露。なお、各レースのゲート番（馬番と同一）も決定した。

　砂漠気候のドバイにしては珍しく、雨の朝を迎えたメイダン競馬場。午前６時半。大粒の雨が叩きつける芝コースにジェンティルドンナが入った。最終追いは単走。コーナーまでは馬の行く気に任せ、直線も軽く手綱で促したのみ。全身を使った弾むようなフットワークでスタンド前４５０メートルの直線を駆け抜けた。ラスト１Ｆ１３秒２と、時計だけを見れば控えめ。それでも石坂師は穏やかな表情。「予定通り。広いコースをサーッと回ってきたから、そう見えるが、決して軽いということはない」

　追い切り後の共同会見。４２席用意された椅子は国内外の報道陣であっという間に埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶり。さすがは昨年の２着馬だ。やや緊張した面持ちで着席した石坂師だったが、インタビュアーが開口一番「ジェンティルドンナの名前は世界中に広まっていますよ」と告げると「ありがたいことです」と目尻を下げた。

　昨年との違いを「昨年は“ここはどこ”という感じだったが、今年は覇気があって精神的にもしっかり。１年前のことを覚えている」と師は説明。ジャパンＣから直行した昨年と違い、京都記念（６着）を叩いた臨戦過程についても「必ずプラスになる」と力強い。

　所有するクラブ法人（サンデーレーシング）の規定では来春までの現役続行が可能だが、師は「年内で引退して牧場に返す」と明言。先のことは考えず、まずは目の前の一戦」と自らを鼓舞するように語気を強め、外国人記者の「昨年以上の走りを期待していいか？」との質問には「そうですね」と即答した。最後のドバイ。昨年の借りは必ず返す。

[ 2014年3月27日 05:30 ]