2008年11月24日月曜日

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ヴァーミリアンは岩田 サムソンは…
 ジャパンC出走のメイショウサムソンを管理する高橋成師は「(武豊が)休まざるを得ないと聞いている。非常に残念なこと」とコメント。新たな騎手については「どういう形になるか分からないので今話せることはない」と語った。24日、北海道で松本好雄オーナーと話し合いを持つ予定。また、JCダートのヴァーミリアンは岩田に乗り代わることが決まった。

武豊騎手の戦線離脱により…GI戦線に影響
 武豊騎手の戦線離脱によって、数々の有力馬が新パートナーの確保を余儀なくされた。いち早く決定したのは、ジャパンCダート(12月7日、阪神、GI、ダ1800メートル)に挑むヴァーミリアン(栗・石坂、牡6)。ブルーメンブラットのマイルCS快勝に沸く中、陣営ではしっかりと不測の事態に対応して、岩田康騎手を確保した。岩田騎手はヴァーミリアンには初騎乗となる。
 ジャパンCに挑むメイショウサムソン(栗・高橋成、牡5)、朝日杯FS(12月21日、中山、GI、芝1600メートル)に参戦予定のブレイクランアウト(美・戸田、牡2)は、今のところ代役は決まっていない。

武豊落馬、右腕骨折でJC騎乗絶望的
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 武豊騎手が京都5Rで落馬。右腕の尺骨を骨折し、京都市内の病院へ運ばれた。これでマイルCSのスズカフェニックスは安藤勝騎手に乗り替わりとなり、6Rと9Rは後藤騎手に、7Rは藤田騎手、10Rは四位騎手にそれぞれ乗り替った。さらにJCのメイショウサムソン、JCダートのヴァーミリアンの騎乗も絶望的となってしまった。武豊騎手は「いろんな人に迷惑をかけてしまいました。乗れなくなって残念です。また復帰したら頑張ります」と無念そうに話していた。また、同レースに騎乗していた小原騎手と中村騎手も落馬負傷し、京都市内の病院に運ばれた。9Rに騎乗予定だった小原騎手は石橋守騎手に乗り替わりとなった。

武豊また落馬!右腕骨折、年内絶望…京都5R新馬戦

武豊騎乗のセイウンアレース(左下)が3コーナーで故障を発症し転倒
 23日の京都競馬5Rの新馬戦(ダート1400メートル)でセイウンアレースに騎乗した武豊騎手(39)=栗東・フリー=は、3コーナー手前で同馬が左中手骨開放骨折を発症(安楽死)して落馬。その際に右腕を強打し、右尺骨骨折の重傷を負った。
 左前脚を骨折した騎乗馬がバランスを崩すと、前方に投げ出されるように地面へ叩きつけられた天才騎手。後続の馬もからんで計3頭が落馬する事故の代償は大きかった。京都市内の病院での精密検査の結果、右尺骨骨幹部の骨折が判明。全治は不明だが、年内の復帰は絶望的だ。マイルCSのスズカフェニックス(安藤勝に騎手変更)を含む5鞍と、24日の京都競馬の6鞍はすべて乗り替わりとなった。今年の残るG1の5戦もユタカ不在となることが決定的で、30日のジャパンC(東京)のメイショウサムソン、ジャパンCダート(12月7日、阪神)のヴァーミリアンも新パートナーを迎えることになる。
 同期の蛯名らが心配そうに見つめる中、京都競馬場から病院へ向かった武豊。うっ血して腫れた右手の痛みをこらえながら、「残念です。いろんな人に迷惑をかけてしまったのがね。乗れなくなりますが、復帰したら頑張ります」と険しい表情で話した。
 16日のエリザベス女王杯でも騎乗したポルトフィーノがスタート直後につまずいて落馬したばかり。幸い、先週は軽傷で済んだが、今回は離脱。武豊が落馬による骨折で戦列を離れるのは、02年2月24日の中山競馬3Rで骨盤を骨折して以来。当時は全治3~6か月との診断を受けたが、驚異的な回復で2か月後に復帰し、ダービーをタニノギムレットで制している。
 年末の有馬記念へ向けてヒートアップするJRAにとっても大きな痛手。トップジョッキーの一日も早い復帰が待たれる。
 ◆尺骨とは 前腕部にある2つの骨のうち、小指側に位置する骨。通常は患部固定による治療となるが、骨折の程度によっては手術が必要になる。患部固定は約1か月か、それ以上を要することもある。骨幹部とは関節にかからない部分のことを指す。

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