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ジェンティルドンナ、3歳牝馬初の年度代表馬…JRA賞
「2012年度 JRA賞」の受賞馬が7日、発表され、年度代表馬にジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂厩舎)が選出された。1954年に表彰が始まって以降、3歳牝馬の受賞は初めて。父ディープインパクトも05、06年に年度代表馬に輝いており、史上3組目の父子での受賞となった。最強牝馬ジェンティルドンナと、最優秀4歳以上牡馬のオルフェーヴル、最優秀3歳牡馬のゴールドシップとの“3強対決”の実現に期待は高まる。
現役最強牝馬に、またひとつ新たな勲章が加わった。総投票数289票のうち256票を集め、2012年の年度代表馬となったジェンティルドンナ。3歳牝馬としては史上初の快挙だ。「値打ちがありすぎるね」。石坂調教師のはずむ声が喜びを物語っていた。
圧倒的な力で牝馬3冠を達成。ジャパンCではオルフェーヴルと馬体がぶつかり合う激しいマッチレースを制し、鼻差で3歳牝馬初の栄冠を勝ち取った。「史上まれに見るデッドヒートで素晴らしい競馬だった。年度代表馬にふさわしい馬。立派な年度代表馬だと思う」。トレーナーは一年を通して強烈なインパクトを残した愛馬に最大級の賛辞を送った。
日本の頂点から世界の頂点へ―。昨年末に凱旋門賞(10月6日、仏ロンシャン競馬場・芝2400メートル)挑戦を明言。世界最高峰の舞台を今年最大の目標に掲げ、始動戦も世界の強豪相手となるドバイ・シーマクラシック(3月30日、メイダン競馬場・芝2410メートル)を選択。「使ったら面白いとかではなく、勝ちに行く」と意欲をみなぎらせた。2月上旬に帰厩して、レースの2週間前に現地へ入る予定だ。
その後は、順調なら宝塚記念(6月23日、阪神)が視野に入る。オルフェーヴルとの再戦に加え、同世代のG13勝馬ゴールドシップも加わり、ファン待望の“3強対決”が実現する可能性は高い。「まずはドバイに全力投球。放牧先でもいい雰囲気できているし、普通の体調で競馬ができれば」と石坂調教師。春には、女傑伝説の第2章の幕が開く。
◆ジェンティルドンナ 牝4歳の鹿毛。父ディープインパクト、母ドナブリーニ(父ベルトリーニ)。12年戦績・7戦6勝。G1勝利・ジャパンC、桜花賞、オークス、秋華賞。生産者・北海道安平町のノーザンファーム。馬主・(有)サンデーレーシング。栗東・石坂正厩舎所属。
◆父子年度代表馬 ジェンティルドンナは、ディープインパクト産駒としては初の年度代表馬に輝いた。父子ではトウショウボーイ(76年)、ミスターシービー(83年)とシンボリルドルフ(84、85年)、トウカイテイオー(91年)の2組があったが、父と娘では初めて。
サンデーレーシング代表・吉田俊介氏「年度代表馬に選出され、大変光栄に思います。昨年は牝馬3冠を達成してくれたあと、ジャパンCではオルフェーヴルを相手に素晴らしいレースを見せてくれ、最高の3歳シーズンとなりました。今年も年度代表馬の名に恥じぬ活躍を国内外で見せてくれると思いますので、応援をよろしくお願いします」
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