2009年11月4日水曜日

中日

ヴァーミリアン史上初のG1 8勝
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/race/news/CK2009110402000124.html
2009年11月4日 紙面から
 地方競馬の祭典「第9回JBCクラシック」(G1=Jpn1・ダート1900メートル)「第9回JBCスプリント(G1=Jpn1・ダート1400メートル)が3日、名古屋競馬場で行われた。クラシックは1番人気で武豊騎乗のヴァーミリアンが直線で内から伸び、マコトスパルビエロを頭差かわし2分00秒2で同レース3連覇、史上初となる8度目のG1制覇を果たした。スプリントは1番人気の川田将騎乗スーニがアドマイヤスバルを抑え込み、1分25秒9で優勝。3歳馬では初めてとなる優勝を飾った。
 やはりすごい馬だ。ダート界をけん引してきたヴァーミリアンが、4年ぶりの名古屋で躍動。日本競馬最多のG1 8勝、アドマイヤドン以来2頭目となるJBCクラシック3連覇だ。
 今年6月の帝王賞以来の競馬だったが、パドックから王者の貫禄。ポンとスタートを決めると、武豊が「どんな競馬でもできる」と認めるセンスの良さで、スッと3番手をキープした。道中は、先手を奪ったマコトスパルビエロをしっかり見る形で折り合いに専念。終始インコースの狭いところを進んだが、慌てず騒がず、一番楽な手応えで最終コーナーを回った。
 逃げ込みを狙うマコトスパルビエロのインがわずかに空いた。ヴァーミリアンは迷わず、そのスペースにつっこむ。グングン末脚を伸ばして頭差出たところが、歴史的な栄光のゴールだった。
 「道中は狭いところにいて他馬が外に出させてくれなかったけど、最後は前にスペースができたから大丈夫だと思いました。調子の波が少なく、どこにいってもキッチリ仕事をする馬。G1 8勝と3連覇は難しいことだし、たいしたものですね」と武豊はニッコリ。頼もしいパートナーを絶賛した。
 愛馬の勇姿を見守った石坂調教師からも「7歳にして気性面など成長していますからね。次に予定している12月6日のジャパンカップダート(G1・阪神・ダート1800メートル)でも頑張ってくれるでしょう」と力強い言葉が出た。まだまだ進化の途上にいるヴァーミリアン。ダート最強馬伝説は、さらに続く。 (森田雄喜)

0 件のコメント: