ヴァーミリアンが3連勝で07年締める
G1を連勝中のヴァーミリアン。来年へ向け今回も負けられない
「東京大賞典・交流G1」(29日・大井)、日本最強馬の座は譲らない。G1連勝中のヴァーミリアンが国内制圧で07年を締める。春のドバイ遠征を経験して、さらに力を付けた。来年もまたドバイの地が待っている。世界最強馬を目指す戦いへ向かうためにも、3連勝で07年を締めくくる。
海を越えて、さらにたくましさを増した。もう国内に敵はいない。G1連勝中のヴァーミリアンが最後も締める。
国内最強-。改めてそう感じさせたのが秋のG12戦。JBCクラシックが内から抜け出して4馬身差の完勝なら、レコード勝ちのJCダートは中団からの差し切りだ。「馬込みを割れるようになったのはドバイから帰ってから。それまでは好位から抜け出すパターンだったけど、秋2戦は馬込みで競馬できている。今なら、しまいは確実に伸びる自信がある」。脚質に幅が出て、強さを増した姿に久保助手は目を細める。
春は川崎記念(G1)圧勝の勢いに乗って、世界の強豪が集うドバイ・ワールドカップ(UAE)に参戦。4着に敗れた。「世界の壁を痛感したけど、強い馬を相手に思っていたよりも踏ん張った。自分の形じゃないと“ごめん”って感じで下がるはずなのにね」と愛馬の健闘をたたえた。しかし、“負けた”という事実だけで終わらせないところがこの馬のすごさ。海外遠征の経験がひと回りも、ふた回りも大きく成長させた。
JCダートの後も、激走の疲れなどみじんも感じさせない。万全の状態で4つ目のビッグタイトルをつかみ取る。「前走後も追い切りを2本やっているからね。春に比べて筋肉がたくましくなったし、馬力もついた。JCダートはすごく状態がよかったから、さすがにそれ以上は望めないけど維持している。それで十分だよ」と体調の良さに胸を張る。
世界戦を見据えている。それだけに落とせない一戦だ。「来年もドバイを予定しているし、ここも決めたい」。世界にリベンジを果たすため。日本の代表馬は勝ち続けていくほかない。
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