2007年12月28日金曜日

スポニチ記録

ヴァーミリアン秋3冠だ/東京大賞典

東京大賞典で秋のダートG1無傷3連勝を狙うヴァーミリアン
 07年ダート競馬の総決算「第53回東京大賞典」は、29日に大井競馬場で中央、地方の精鋭15頭が火花を散らす。断然人気が予想されるのはJBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典の秋3冠が懸かるJRAのヴァーミリアンだ。春のドバイワールドC4着を経て、さらに進化したダート王が“世界制覇”へ向け、負けられない一戦に臨む。同レースは28日、大井競馬場などで前日発売、当日は全国各地で場外発売される。  武豊ヴァーミリアンが07年を締めくくる。JCダートを驚異的なレコードで制してから1カ月。馬体は、さらにたくましさを増し「春先とは体つきが違う。成長が目に見えるよう。胸前や肩の筋肉がついてダート馬らしい体になってきた」と担当する久保助手も充実ぶりに目を細めた。 飛躍のきっかけはドバイ遠征。3月のドバイワールドCで“世界”を相手に4着に健闘。今秋は体つきばかりか、レースぶりまで変わってきた。以前は好位差しタイプで、モマれたときに不安があった。ところが、今や自由自在。今回と同じ舞台のJBCクラシックは内で我慢し、直線鋭く伸びて4馬身差V。JCダートで証明したように、じっくり構えれば末脚は切れる。国際的な大舞台を経験して一段とスケールアップした。 最終追い切りは、26日に栗東坂路で4F52秒9~38秒9(いっぱい)。「調教では引っ掛かるのに、レースでは違う。中間、楽をさせて少し太かったけど、1回追い切って変わってきた。これなら前回と変わらない体で出せると思う。出来は平行線。今回と次回予定の川崎記念(1月30日)は、ドバイへのステップとしてクリアしたい。日本を代表して行きたいね」と久保助手。史上初のダートG1秋3冠という快挙を成し遂げた後には、世界舞台でのリベンジという大きな目標が待っている。
[ 2007年12月28日付 紙面記事 ]

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