2013年4月1日月曜日

で雪

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ジェンティル宝塚で雪辱/ドバイシーマC

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セントニコラスアビーに敗れたジェンティルドンナ(左)(撮影・國廣陽子)
セントニコラスアビーに敗れたジェンティルドンナ(左)(撮影・國廣陽子)
<ドバイシーマC>◇30日=メイダン◇G1◇芝2410メートル◇北半球産4歳上、南半球産3歳上◇出走11頭
 【ドバイ(UAE)3月31日=和田美保】主要ブックメーカーで1番人気のジェンティルドンナ(牝4、石坂)は2着に惜敗した。今後は海外再挑戦を視野に入れながら、帰国初戦は宝塚記念が濃厚。オルフェーヴルやゴールドシップと戦う準備を進める構えだ。
 2分27秒70のトラックレコードの決着となった戦いに、ジェンティルドンナは2馬身1/4差、及ばなかった。レースから一夜明けたこの日早朝、石坂正師(62)は馬の無事を確認し、あらためてレースを振り返った。「馬を見て安心した。競馬は運というものがあるが、昨日はそれがなかった。初めてづくしの中で(発揮できたのは)全能力の80~85%ぐらいだったけどよく頑張ってくれた。勝ちに行っての2着だし大したもの」と初の海外遠征で、ジャパンC以来4カ月ぶりの競馬を走り切った愛馬の奮闘をたたえた。
 レースはルメール騎手のシャレータが先手を取った。ジェンティルドンナはゲート内でチャカつくそぶりを見せたが、二の脚の速さでさっと3番手の好位に取り付いた。ただ、そこから1回も内に潜り込むタイミングがなかった。前に壁ができないまま直線を迎え、残り300メートルで2番手のセントニコラスアビーが先に抜け出した。岩田騎手が必死に追い迫ったが、着差は詰まらなかった。
 石坂厩舎のドバイ遠征は07、08年のヴァーミリアン以来3回目。「負けたからかもしれないがアウェーを感じた。すぐにもう1回行きたいとは思えなかった」と当時を振り返る。だが、5年後に再び炎熱の地へやってきた。「ジェンティルドンナの場合はもう自分の管理馬というより、みんなの馬。ジャパンCを勝てたことでよりそう思うようになった」。歴史的名馬だから実現した三度目の正直。結果は惜敗だったが、再びドバイへの扉が開いた。
 当然、物語は終わりではない。「次に海外遠征がある時は全能力を発揮できるのではないかと思う」と欧州、ドバイ、米国など再び海外を視野に入れる。「次走は未定だが、皆さんの思われるところを目指すことになると思う」と帰国後、順調であれば宝塚記念(G1、芝2200メートル、6月23日=阪神)へ向かうことを示唆。海外の前に、まずは国内でオルフェーヴルとの再戦、ゴールドシップとの初対戦でファンを魅了する。
 [2013年4月1日9時5分 紙面から]

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