2013年4月1日月曜日

ル伸

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/04/01/kiji/K20130401005520040.html

【ドバイシーマC】ジェンティル伸び切れず2着…宝塚で巻き返しだ!

ドバイシーマクラシック、セントニコラスアビー(右)に突き放され、2着に敗れたジェンティルドンナ
ドバイシーマクラシック、セントニコラスアビー(右)に突き放され、2着に敗れたジェンティルドンナ
Photo By AP
 ドバイ国際競走が30日(日本時間31日未明)、メイダン競馬場で行われ、ドバイシーマクラシックに出走したジェンティルドンナ(牝4=石坂)は2着、トレイルブレイザー(牡6=池江)は11着に敗れた。また、UAEダービーのケイアイレオーネ(牡3=西浦)は10着、ドバイゴールデンシャヒーンのタイセイレジェンド(牡6=矢作)は12着に敗れ、日本馬は勝利を飾ることができなかった。4頭は5日、日本に向けて出発する予定。

 日本牝馬初のドバイG1制覇に、あと一歩及ばず。ジェンティルドンナは2着に敗れた。パドックではテンションが高めだったが、それは闘争心の表れ。秋華賞の本馬場入場の際に振り落とされた経験もある岩田は「いつもより落ち着いていたくらい」。大観衆の前を通ってコース入りしても、イレ込む感じはない。「これなら大丈夫」。石坂師も確信した。

 だが、スタート直前にアウェーの洗礼を受ける。ジェンティルは早めにゲートに促され、他馬の枠入りを待つ形に。日本のゲートとは違い、仕切りの板が馬の目線の高さまである。「左右が見えないので、馬が不安になって隣の枠をのぞきこもうとした。その分、駐立が悪くなった」と岩田。歯車が微妙に狂い始めた。

 ゲートは何とか五分に出た。11頭立ての8番と外めの枠。「この枠で内に入れる気はなかった」と鞍上。シャレータが先手を奪い、セントニコラスアビーが2番手。2頭の外を回る形でジェンティルが3番手に付けた。ゲート内でのストレスの影響もあったか。向正面に出ると、ジェンティルはハミをグッとかんで掛かり始めた。

 それでも岩田がなだめ、4角から直線へ。先に抜け出したセントニコラスを必死に追いかけたが、差を詰めることはできず、最後は勝ち馬に2馬身1/4差まで離された。「前を捉えられると思って追ったが…。道中で(ハミを)かみながら走っていた分、切れなかった」。悔しさを押し殺すように振り返った。

 岩田も石坂師も、取り囲んだ報道陣に「すみません。申し訳ない」と頭を下げた。同時に「勝てなかったけど2着。全然駄目だったわけじゃない」(石坂師)、「世界に通用するという手応えはつかめた」(岩田)と、ジェンティルの頑張りを称えた。

 激闘から一夜明けた31日、馬に異常がないことを確認した指揮官は「あくまで次走は未定だが、みなさんが思っているレースを目指すことになるでしょう」と、宝塚記念(6月23日、阪神)参戦を示唆。

 秋の凱旋門賞挑戦のプランも消えたわけではない。「もっと強いジェンティルの姿を見せたい」。岩田は力強く誓った。収穫の敗戦と、思い返せる日がきっと来る。
[ 2013年4月1日 06:00 ]

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