http://ameblo.jp/yuma-hisa/entry-11971335986.html
そういえば、有馬記念の回顧をしてませんでした。汗
戦前の予想通りにヴィルシーナが逃げ、少し離れた位置にエピファネイア、そこからまた少し離れて後続馬群がひと固まりという展開。その馬群の先頭にいたのがジェンティルドンナでした。⑤F通過が推定63秒0という予想を上回る超スローペース。勝負所でエピファネイアが後ろを待ってくれたこともあり、ジェンティルドンナにとっては願ったり叶ったりの瞬発力勝負の展開になりました。レース上がりは34秒6でジェンティル自身が使った上がりが34秒1。②~④着馬は33秒台の上がりを使うなど、従来の冬場の中山では考えられないほど速い上りの決着。この展開に最も適し、そして最も流れに乗れていたのがジェンティルドンナだったと思います。
ジェンティルドンナの武器はそういった類稀なる瞬発力はもちろんですが、それ以上に、序盤からスッと好位を取れる器用さ、そして仕掛けての反応が非常に良い点にあると思います。要は天才的にレースが上手な馬であるということ。有馬記念の走破時計は7RのグッドラックHを下回るものでしたが、競馬とは時計だけでなく、そのレースでちゃんと自分の力を出せて、流れにしっかり合致した馬が好走するものです。今回の有馬記念は単純な時計面で様々な意見もありそうですが、ジェンティルドンナ以上に自分の持てるものを出せた馬はおらず、そういう意味ではジェンティルドンナの天才的なレースセンスがもたらした勝利だと思っています。もちろん展開が向いた点は否定しませんが、それを引き寄せるのは枠順であったり、馬自身のセンスであったり、単純に持ってるか持っていないかという部分だったりするのかもしれません。思えば枠番抽選で真っ先に名前を呼ばれたのがジェンティルドンナ。この時点で既に勝負ありだったのかもしれませんね。これで芝G1は歴代最多タイの7勝目。主場4場のG1を制した牝馬は史上初です。引退レースにこれだけの記録を樹立してターフを去るジェンティルドンナはまさしく持ってる馬だったと思います。恵まれたチャンスをちゃんとモノにする勝負強さは馬はもちろん、戸崎騎手にもあるものかもしれませんね。全国リーディング奪取に華を添える素晴らしい勝利だったと思います。
さようならジェンティルドンナ。子供がとても楽しみです。
際どい②着争いを制したのはトゥザワールド。枠番抽選で2番目に名前を呼ばれた3歳馬が菊花賞⑯着から一気に巻き返しました。好枠を生かしてタイトに回ってきたビュイック騎手の騎乗も見事でしたが、この中間の調教状態が非常に良かったですし、馬も中山ではオール連対、更には有馬記念には縁の深い血統などなど、様々な要素でここでの好走条件は揃っていたのかもしれません。斤量の軽い分、純粋な後半の脚力比べになったのも良かったでしょうね。世代を軽く見たことと、トゥザワールドが来るならワンアンドオンリーが来るだろうという考えで軽視したんですが、見事に逆でした汗。どうもすいません。
ゴールドシップは進路取りを考えれば強い③着ですが、上位の2頭のような器用さがない弱みがそのまま結果に出た③着とも言えます。この馬の場合はああいうキャラクターですから枠番云々ではありませんし、単に自分で競馬を支配できない弱みだと思います。常に前を潰すくらいの仕掛けを意識しなくてはいけないのは辛い立場ですけどね。あれだけ真逆の展開ですから、立派な③着と評価してあげたいです。
ジャスタウェイは個人的にも考えていた通りの競馬でした。福永騎手のキャラクターもあるとは思いますが、引退レースとなる今回の有馬記念で危険を冒して内を捌くことはまずないと思っていたので、進路取りとしては本当に思った通り。この馬としてはゴールドシップが前を掃除してそれを差す、そんなイメージで乗っていたと思います。そういう意味では常に後手に回らざるを得ない訳で、この④着も最終的な他の上位馬の結果を見れば納得です。とはいえ上りは最速。決して上手なレースではありませんでしたが、世界一の称号に相応しい脚は見せてくれたと思います。産駒にも成長力ある大物が出ることを期待しましょう。
エピファネイアは伸び負けて⑤着。番手で折り合いもついていたので、できるならば3コーナー過ぎで後続が迫ってくるのを待たずに動けていたら結果もまた違ったかもしれません。待ったことで上がりの勝負になり、より切れるジェンティルドンナやジャスタウェイ、斤量の軽いトゥザワールド、そして勢いを付けてきたゴールドシップに飲まれた印象。前半の運びは完璧だっただけに、後半はある程度スタミナ寄りの流れを作れれば最高だった気がします。とはいえ一番の課題が折り合いと言われていた馬。あの形でスムーズに運べて自分からグイグイ動いて行くのは度胸も要ることです。色気が出れば出るほどある程度は後ろを待ちたくなるもの。この辺はテン乗りの難しさもあるかもしれませんね。折り合い面にある程度のメドが立ったことは収穫でもありますし、来年はこの馬を中心に競馬が進んでいくことは確実だとは思います。
さて、有馬記念も終わると年度代表馬の話題が出てきます。今年は国内で複数のG1を勝った馬がおらず票も割れそうな気がしますが、果たして皆さんはどうお考えでしょうか。ちなみに各社で人数が決まっていることもあって私にはJRA賞の投票権はありません。さて結果は如何に…。
最後に実際には何の影響力もありませんが(笑)、個人の独断と偏見で各部門に1票投じておきたいと思います。
年度代表馬
ジェンティルドンナ
最優秀4歳以上牡馬
ジャスタウェイ
最優秀4歳以上牝馬
ジェンティルドンナ
最優秀3歳牡馬
イスラボニータ
最優秀3歳牝馬
ハープスター
最優秀2歳牡馬
ダノンプラチナ
最優秀2歳牝馬
ショウナンアデラ
最優秀短距離馬
スノードラゴン
最優秀ダートホース
ホッコータルマエ
最優秀障害馬
レッドキングダム
意外と常識的!?
ではでは。
そういえば、有馬記念の回顧をしてませんでした。汗
戦前の予想通りにヴィルシーナが逃げ、少し離れた位置にエピファネイア、そこからまた少し離れて後続馬群がひと固まりという展開。その馬群の先頭にいたのがジェンティルドンナでした。⑤F通過が推定63秒0という予想を上回る超スローペース。勝負所でエピファネイアが後ろを待ってくれたこともあり、ジェンティルドンナにとっては願ったり叶ったりの瞬発力勝負の展開になりました。レース上がりは34秒6でジェンティル自身が使った上がりが34秒1。②~④着馬は33秒台の上がりを使うなど、従来の冬場の中山では考えられないほど速い上りの決着。この展開に最も適し、そして最も流れに乗れていたのがジェンティルドンナだったと思います。
ジェンティルドンナの武器はそういった類稀なる瞬発力はもちろんですが、それ以上に、序盤からスッと好位を取れる器用さ、そして仕掛けての反応が非常に良い点にあると思います。要は天才的にレースが上手な馬であるということ。有馬記念の走破時計は7RのグッドラックHを下回るものでしたが、競馬とは時計だけでなく、そのレースでちゃんと自分の力を出せて、流れにしっかり合致した馬が好走するものです。今回の有馬記念は単純な時計面で様々な意見もありそうですが、ジェンティルドンナ以上に自分の持てるものを出せた馬はおらず、そういう意味ではジェンティルドンナの天才的なレースセンスがもたらした勝利だと思っています。もちろん展開が向いた点は否定しませんが、それを引き寄せるのは枠順であったり、馬自身のセンスであったり、単純に持ってるか持っていないかという部分だったりするのかもしれません。思えば枠番抽選で真っ先に名前を呼ばれたのがジェンティルドンナ。この時点で既に勝負ありだったのかもしれませんね。これで芝G1は歴代最多タイの7勝目。主場4場のG1を制した牝馬は史上初です。引退レースにこれだけの記録を樹立してターフを去るジェンティルドンナはまさしく持ってる馬だったと思います。恵まれたチャンスをちゃんとモノにする勝負強さは馬はもちろん、戸崎騎手にもあるものかもしれませんね。全国リーディング奪取に華を添える素晴らしい勝利だったと思います。
さようならジェンティルドンナ。子供がとても楽しみです。
際どい②着争いを制したのはトゥザワールド。枠番抽選で2番目に名前を呼ばれた3歳馬が菊花賞⑯着から一気に巻き返しました。好枠を生かしてタイトに回ってきたビュイック騎手の騎乗も見事でしたが、この中間の調教状態が非常に良かったですし、馬も中山ではオール連対、更には有馬記念には縁の深い血統などなど、様々な要素でここでの好走条件は揃っていたのかもしれません。斤量の軽い分、純粋な後半の脚力比べになったのも良かったでしょうね。世代を軽く見たことと、トゥザワールドが来るならワンアンドオンリーが来るだろうという考えで軽視したんですが、見事に逆でした汗。どうもすいません。
ゴールドシップは進路取りを考えれば強い③着ですが、上位の2頭のような器用さがない弱みがそのまま結果に出た③着とも言えます。この馬の場合はああいうキャラクターですから枠番云々ではありませんし、単に自分で競馬を支配できない弱みだと思います。常に前を潰すくらいの仕掛けを意識しなくてはいけないのは辛い立場ですけどね。あれだけ真逆の展開ですから、立派な③着と評価してあげたいです。
ジャスタウェイは個人的にも考えていた通りの競馬でした。福永騎手のキャラクターもあるとは思いますが、引退レースとなる今回の有馬記念で危険を冒して内を捌くことはまずないと思っていたので、進路取りとしては本当に思った通り。この馬としてはゴールドシップが前を掃除してそれを差す、そんなイメージで乗っていたと思います。そういう意味では常に後手に回らざるを得ない訳で、この④着も最終的な他の上位馬の結果を見れば納得です。とはいえ上りは最速。決して上手なレースではありませんでしたが、世界一の称号に相応しい脚は見せてくれたと思います。産駒にも成長力ある大物が出ることを期待しましょう。
エピファネイアは伸び負けて⑤着。番手で折り合いもついていたので、できるならば3コーナー過ぎで後続が迫ってくるのを待たずに動けていたら結果もまた違ったかもしれません。待ったことで上がりの勝負になり、より切れるジェンティルドンナやジャスタウェイ、斤量の軽いトゥザワールド、そして勢いを付けてきたゴールドシップに飲まれた印象。前半の運びは完璧だっただけに、後半はある程度スタミナ寄りの流れを作れれば最高だった気がします。とはいえ一番の課題が折り合いと言われていた馬。あの形でスムーズに運べて自分からグイグイ動いて行くのは度胸も要ることです。色気が出れば出るほどある程度は後ろを待ちたくなるもの。この辺はテン乗りの難しさもあるかもしれませんね。折り合い面にある程度のメドが立ったことは収穫でもありますし、来年はこの馬を中心に競馬が進んでいくことは確実だとは思います。
さて、有馬記念も終わると年度代表馬の話題が出てきます。今年は国内で複数のG1を勝った馬がおらず票も割れそうな気がしますが、果たして皆さんはどうお考えでしょうか。ちなみに各社で人数が決まっていることもあって私にはJRA賞の投票権はありません。さて結果は如何に…。
最後に実際には何の影響力もありませんが(笑)、個人の独断と偏見で各部門に1票投じておきたいと思います。
年度代表馬
ジェンティルドンナ
最優秀4歳以上牡馬
ジャスタウェイ
最優秀4歳以上牝馬
ジェンティルドンナ
最優秀3歳牡馬
イスラボニータ
最優秀3歳牝馬
ハープスター
最優秀2歳牡馬
ダノンプラチナ
最優秀2歳牝馬
ショウナンアデラ
最優秀短距離馬
スノードラゴン
最優秀ダートホース
ホッコータルマエ
最優秀障害馬
レッドキングダム
意外と常識的!?
ではでは。
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