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【JRA賞】ジェンティルドンナ、2度目の年度代表馬!有馬が決め手
2015年1月7日6時0分 スポーツ報知
2014年度のJRA賞が6日、決定した。年度代表馬に、昨年のドバイ・シーマクラシック、引退レースの有馬記念を制し、芝のG1では最多タイとなる通算7勝を挙げたジェンティルドンナ(牝6歳、栗東・石坂厩舎)が選出された。12年度以来、2度目の受賞。授賞式は26日に東京都内で行われる。
歴史的名牝にまたひとつ勲章が加わった。14年度の年度代表馬はジェンティルドンナ―。総票数285のうち231を獲得する圧勝。届いた朗報に、石坂調教師は声を弾ませた。「もし取れなくても自分の中では年度代表馬だと思っていた。最後の有馬記念でインパクトのあるレースをして、ラストランを決めてくれたことが大きな要因になったのかな」と振り返った。
3歳時の12年に続く2度目の選出。牝馬で2度の受賞はウオッカに続く2頭目だ。「3歳の時に、まだまだもらえる可能性があると思ったが、本当に2度もらえるのはありがたいこと。感謝という言葉では表現できない」。芝では最多タイのG17勝。一時代を築いた愛馬に、石坂師は頭を垂れた。
競走生活最後の一年も、根性で高みを目指した。3月のドバイ・シーマクラシックは直線で前をカットされる不利をはね返して前年の雪辱を果たした。ジャパンC3連覇の偉業はかなわなかったが、「このままでは終われない」と有馬記念に参戦。執念で勝利を引き寄せた。
「ベストレースはいっぱいある。脚力はもちろんだが、ぶつかり合う時の精神力がすごかった。途中から女馬だということを忘れていた」と笑った石坂師。牝馬3冠後は牝馬限定戦に目もくれず、ひたすら最強馬への道を模索した。
5日に生まれ故郷である北海道のノーザンファーム早来に到着。母として第二の馬生を歩む。「もう競走馬の時のような精神状態にならなくていいし、ゆっくりしてほしい。今度は母親としてプレッシャーがあるかもしれないけど、末永く幸せに暮らしてほしい。近いうちに報告しに行きたいね」と石坂師は親心をのぞかせた。順調にいけば産駒のデビューは2018年。記録にも記憶にも残る最強牝馬が、今度は母としてターフに帰ってくる。(橋本 樹理)
◆ジェンティルドンナ 牝6歳の鹿毛。父ディープインパクト、母ドナブリーニ(父ベルトリーニ)。14年戦績・6戦2勝。G1勝利・ドバイ・シーマクラシック、有馬記念。生産者・北海道安平町のノーザンファーム。馬主・(有)サンデーレーシング。栗東・石坂正厩舎所属。
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