2015年1月14日水曜日

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2014年12月29日

ジェンティルドンナが華麗な勝利でラストを飾る! 連対から外れた3強の敗因は…

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【有馬記念(GI)】 中山芝2500m・良
1着 ×ジェンティルドンナ  2分35秒3
2着  トゥザワールド     3/4馬身
3着 ▲ゴールドシップ     ハナ

 14年最後の大一番。引退レースとなる馬が数頭いて、当然のことといえ注目度は高かった。問題は先行馬が少なく、どんな競馬になるかが読みづらかったこと。ペースがどうなるのか、有力馬がどこから動きだすのか、展開ひとつで結果はどうにでも変わりそうだった。

 ゴールドシップ、エピファネイア、ジャスタウェイが3強として人気を集め、しかし、それぞれ3着、5着、4着とそろって連対を外してしまう。勝ったのは4番人気で、引退レースだった5歳の牝馬ジェンティルドンナ。2着には9番人気の3歳馬トゥザワールドが入った。

 ペースは想像していたよりもずっと遅くなった。先導したのは牝馬のヴィルシーナで、2番手につけたのがエピファネイア。共に抑えてゆったりと走り、テンの3ハロンは37秒4で、1000m通過は63秒0になった。中盤には13秒6-13秒2-13秒0という異常な3ハロンがあった。

 ラップが上がったのは残り600mを過ぎてから。上がりの3ハロンは11秒5-11秒2-11秒9の34秒6になった。結局、勝ち時計は2分35秒3という遅さ。当日に同じ舞台の1000万下特別(グッドラックハンデキャップ)が組まれていたが、これが2分33秒8で決着していて、有馬記念は1秒7も大きい数字だ。まあ、これまでもあったことではある。

◆1着 ジェンティルドンナ(4番人気・4番枠) 戸崎圭太
 4番枠からのスタート、ヤネは2度目の騎乗だった戸崎圭太。ゲートが開いてポンと好スタートを切り、内からヴィルシーナが、次に外からエピファネイアが行って少し離れた3番手を進む形になった。

 流れが遅かった分で少しハミを取っていたが、掛かっているということはない。中盤で後続が動いてくることもなく、じっくりと脚をタメることができた。後半のコーナーに入り、4コーナーに差しかかったところでゴールドシップがマクッてきてレースが動きだす。ここから戸崎がハミをかけていき、直線に入る前から追いを強くした。

 直線は少し頭が高い姿勢になりながらもしっかりと脚を伸ばした。エピファネイアにジワジワと迫り、残り200mを過ぎて並ぶ。そして、根性を振り絞って抜け出し、見事に勝利をつかみ取った。着差は3/4馬身、勝ち時計は前出の通り2分25秒3(良)で、自身の上がりは34秒1だった。

 天皇賞を2着し、ジャパンカップを4着し、今回が秋3戦目。ジェンティルは輸送で馬体が大きく減るので、減ったり増えたりと大変な状況だったはずだ。それでも今季はとにかく充実していて、その分で状態をキープすることができた。

 これでターフを去るジェンティル。これからはお母さんとして第二の馬生が始まることになる。ジェンティルの力と精神を継いだ強い子供を産んでもらいたいものだ。

 なお、戸崎は通算で3つ目のGIタイトルとなった。1つ目は地方在籍時の安田記念(リアルインパクト)で、2つ目は2歳の阪神ジュベナイルF(レッドリヴェール)。今回が中央のジョッキーとして初のGI勝ちのようなものである。

 14年は146勝でリーディング1位を決めたが、ご存知のように馬群の捌きが下手で、ウロウロして脚を余してしまうケースが少なくない。ただ、詰まるのを覚悟して内を突く騎乗をしていて、その結果として起こることとも言える。厩舎から信頼を得ている感じなので、15年も勝ち鞍は多くなるだろう。

◆2着 トゥザワールド(9番人気・6番枠) ビュイック
 6番枠からのスタート、ヤネはビュイック。ゲートの出は今ひとつだったが、すぐに行き脚がついてスーッと好位に上がる。スタンド前では好位の後ろの外に出て頭を上げるシーンがあった。ラキシスの後ろに入れると落ち着きが出、向正面からは馬群の中を進む形になった。

 後半のコーナーに入っても我慢させ、4コーナーに来てビュイックが手を動かしていく。直線はジェンティルが伸びた走路を通り、最後までしっかりと脚を使って最後で2着に上がった。

 3歳で55キロキロの利はあったが、立派な走りである。菊花賞で16着と大敗したあとで放牧に出してリフレッシュさせ、栗東のCWろ坂路で好調教を連発してとにかく気配が良かった。これまでは行きたがるケースが多かったが、馬群の中でじっくりと乗ったことで息が入って終いに脚を使った。

 母トゥザヴィクトリーは01年の有馬記念で6番人気で3着している。全兄のトゥザグローリーは、やはり有馬を10年に14番人気で3着し、11年にも9番人気で3着に好走した。今回のワールドは9番人気。別に有馬が合う血筋とかではなく、単純に走る血統だ。4歳になる来年が非常に楽しみ。

◆3着 ゴールドシップ(1番人気・14番枠) 岩田康誠
 外の14番枠、ヤネは春に阪神大賞典を勝って以来で2度目の騎乗だった岩田康成だった。ゲートが開いて五分のスタートを切り、行き脚もスムーズ。岩田が抑えて下げるぐらいで、モタつくケースが多かったこれまでのゴールドとはまったく違う序盤の走りになった。

 スタンド前で少し内に寄せて馬群の中に入り、向正面で外が抜ける。そして、3コーナー前で少し押して勢いをつけて外をマクッていった。ただ、馬に気持ちが乗って上がっていったもので、岩田がずっと押していたわけではなかった。

 4コーナーで先団の直後まで上がり、ここから岩田がしごいていく。が、ちょうどラップが最も速くなったところで、モタついてしまった。直線もスパッとは切れず、しかし、ジリジリと脚を使う。勝ち切れそうに見えるシーンはなく、何とか3着に上がった。

 凱旋門賞(14着)から戻ってジャパンカップはパスし、じっくりと乗り込んで仕上げてきた。坂路の最終追いでは闘争心を見せてパワフルに大きく先着し、仕上がりの良さをアピールしていた。

 それにしても、五分に出て“普通の競馬”ができたのは意外だった。使った方が体はしっかりするが、間隔が開いていた方が精神的には楽なようだ。6歳になる来年も現役を続ける。

◆4着 ジャスタウェイ(3番人気・15番枠) 福永祐一
 外の15番枠からのスタート、ヤネは主戦の福永祐一。ゲートが開いてポンと好スタートを切り、抑えてジワジワと後方に下がる。スタンド前でインに入れ、向正面で少し外に出した。折り合いがついて追走ぶりは上々だった。

 3コーナーに来てうながしていくが、ここで少しモタついて前と離されてしまう。それでも4コーナーで取りつき、ここから外を回していった。内が固まっていたので致し方なかったとは思うが、スローの中でこの攻め方をした時点で1着に来る可能性はほぼゼロになる。勢いはついていたが、少し膨れもしてやはりロスがあった。

 直線で外から伸びたが、内の各馬も脚を使っているから一気には差が詰まらない。最後で少しラップが落ちた分で迫ってきたが、4着という結果に終わった。

 攻めの動きが良化し、馬体も6キロ増えて良くはなっていた。ただ、悪くはなくてもボリューム感がなくて少し緩んでいる感じ。昨年の秋に天皇賞を圧勝した時は攻めの動きも馬体も恐ろしいぐらいに素晴らしく、その時ほどの状態になったのは確かだ。

 ジェンティルと同様にこれで引退。来春から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活に入る。きっと走る産駒を輩出してくれるだろう。

◆5着 エピファネイア(2番人気・13番枠) 川田将雅
 13番枠からのスタート、ヤネはテン乗りで川田将雅。ゲートの出は五分で、抑えながらジワッと上がって2番手につける。スローで少し噛んではいたが、同馬にしてはマシな方だった。

 道中はずっとそんな感じの追走。3コーナーを過ぎても抑えたままで、4コーナーでヴィルシーナが下がって自然と先頭に立った。予想された以上にスムーズに運べたので、直線で突き放さないといけなかった。

 直線入り口から追い出され、直線に入って少しジェンティルを離した。が、残り200mでジェンティルに迫られてしまう。抵抗を見せたものの、最後は鈍って5着に落ちた。

 ジャパンカップで“掛かりながら好時計で圧勝する”という競馬の常識から外れたようなパフォーマンスを見せ、さすがにガタッときたところがあったはず。その後は慎重に仕上げている感じで、疲れが残っていたのかもしれない。レースで折り合ったのも、そのためだったか。休ませて強いエピファを取り戻してもらいたい。

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