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- 有馬記念 G1
2014年12月28日 有馬記念 G1
優勝馬:ジェンティルドンナ
- 生年月日
- 2009年02月20日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:17戦9勝
- 総収得賞金
- 1,326,210,000円
- 父
- ディープインパクト
- 母 (母父)
- ドナブリーニ(GB) by Bertolini(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 石坂 正
- 騎手
- 戸崎 圭太
今年の中央競馬を象徴するような、素晴らしく、そして感動的なレースだった。このレースがラストラン、そしてレース後には引退式も行われることが決まっていたジェンティルドンナは、最後の直線で抜けだしてJRA史上最多タイとなるG1 7勝目をあげると同時に、獲得賞金も13億2,621万円を記録。牝馬では歴代一位に輝き、改めて史上最強牝馬としてその名を日本競馬の歴史に刻み込んだ。
「ゴールの瞬間はあまりにも感動的すぎて、もうそれ以上の感情が沸いてこないほどでした」とは、この日、中山競馬場にジェンティルドンナのラストランを見に行っていたノーザンファーム空港牧場の伊藤賢厩舎長。前走は得意としていたどころか、3連覇がかかっていたジャパンC(G1)で4着に敗れ、競走馬としてのピークを越していたとの見方があっただけでなく、デビュー以来、初めての中山コース。しかもディープインパクト産駒は勝ったことが無い有馬記念(G1)と、様々な不安がささやかれていたこともあり、戦前の評価も4番人気に落ち着いた。
「それでも枠順の公開抽選で、最高の場所(2枠4番)を引いた時には、もしかしたら…との思いがありました。レースもスローで流れてくれて、ジェンティルドンナの瞬発力を生かすには恰好の条件になったとも思いましたが、そこで自分のレースができるところが、ジェンティルドンナの強さだと改めて思います」(伊藤厩舎長)
勝ったレースを振り返ると、強さばかりが引き立っているジェンティルドンナではあるが、それは自分の勝ちパターンでは、しっかりと結果を残してきたということでもある。その意味ではこの有馬記念(G1)もまた、ジェンティルドンナの強さがこれ以上なく引き出されたレースとも言えるではないだろうか。
「改めて育成時から振り返ってみると、あれほどに体幹の強い馬はいませんでしたし、背中の良さもまた、これまでに感じたことがありませんでした。その当時はこういった馬が走るのか、もしくは走らないのか分かりませんでしたが、ジェンティルドンナに跨れたことは、ホースマンとしても貴重な経験だと改めて思えます。今後は同じような乗り味を持つ馬を送り出したいですし、この経験を今後携わる育成馬たちに生かしていきたいと思います」(伊藤厩舎長)
今、伊藤厩舎長が最も楽しみにしていること。それは勿論、ジェンティルドンナの産駒に跨ることである。
「引退式の後、ノーザンファーム天栄までの馬運車にも同行させてもらいましたし、先日、牧場に戻ってきた際にも会ってきました。これだけ深く関われた馬もジェンティルドンナ以外にいません。改めてお疲れ様、そして、ありがとうという気持ちです」(伊藤厩舎長)
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