http://keiba.radionikkei.jp/news/20071124K29.html
11月24日(土)
【ジャパンカップダート】(東京)~ヴァーミリアンがレコードタイムで人気に応える
東京11Rのジャパンカップダート(3歳上オープン・GⅠ・ダート2100m)は1番人気ヴァーミリアン(武豊騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分06秒7のレコード。1馬身1/4差の2着に6番人気フィールドルージュが、3馬身半差の3着に7番人気サンライズバッカスがそれぞれ入線。ヴァーミリアンは栗東・石坂正厩舎の5歳牡馬で、父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(母の父サンデーサイレンス)。通算成績は20戦9勝となった。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20071124K30.html
11月24日(土)
【ジャパンカップダート】(東京)~レース後のコメント
1着 ヴァーミリアン 武豊騎手「強いな、と思いました。今日は五分のスタートが切れたので、他の馬の出方を見ながら行けました。流れが速くなりそうだったのでそれについていくようにしました。すごく乗りやすい馬で、こちらの意見通りに動いてくれて、すごく助かりましたね。スタートも良く、1コーナーも上手く捌けて、手応えもずっと良かったです。全てうまくいきました。直線も手応えが凄かったので、逆に慌てて早く先頭に立たないように気をつけました。ずっと万全の状態でレースに出られなかったので、ここに来て本格化してきましたね。明日もまた勝てるように頑張ります」
石坂正調教師「前走で強い競馬ができましたし、豊君も自信を持って乗ってくれて、それでレコードのおまけつきで、こういう結果になってとても良かったです。若い時から期待していたのですが、精神的に弱いところがありました。でも年を重ねるごとに強くなって、ドバイ以降目に見えてたくましくなってきました。もちろん肉体的にも強くなって、心身ともにすごく成長してくれて、今日の結果につながったと思っています。2歳の時に芝で重賞を勝って、クラシックへと期待していたのですが結果が出ず、どうしてか理由がつかめませんでした。今にして思えば心身の成長が不足していたのかな、と思います。ドバイWCを見て、レースっぷりが変わったなと思いました。若い時のヴァーミリアンなら最後方だったでしょう。でも大差はついたけどあの馬なりに頑張って4着になって、日本に帰ったらもっと走るんじゃないかなと思いましたが、その通りになってくれました。今日で中央、地方含めてGⅠ制覇できました。日本で強い馬になれると信じていたのでとても嬉しいです。私はヴァーミリアンの力はまだまだ強くなると思っています。世界へ向けて、今年の春はダメでしたが今日日本で頂点に立ったからにはもう一度挑戦したい、夢を見たいと思います。関係者の方々、多くのファンがいると思って臨みました。本当にありがとうございました。(ドバイに向けて)あくまでもコンディション次第ですが、行く前に1つか2つ使いたいですね。逆にそういう使える状態でなければ行かないと思います」
2着 フィールドルージュ 横山典弘騎手「よく走っているよ。最後の伸びもしっかりしていたし、それで負けたらしょうがないね」
3着 サンライズバッカス 安藤勝己騎手「最近の中で一番良かった。内枠なので、ジッと脚を溜めてレースをした」
5着 ワイルドワンダー 岩田康誠騎手「向正面で壁が作れず、少し掛かってしまいました。その分伸びませんでした。距離は大丈夫です」
6着 ドラゴンファイヤー 田中勝春騎手「ゲートをもこっと出ました。ヴァーミリアンについて動いたのですが、一杯一杯になってしまいました。もっとジッとしていれば良かったのかもしれません」
8着 スチューデントカウンシル R.ミグリオーレ騎手「この馬としてよく走っている。直線に入るまでは思い通りの展開だったが、最後は余力が無かった。言い訳できないレースだった。勝った馬は素晴らしい」
9着 ワンダースピード 小牧太騎手「よく頑張ってくれた。何とか食らいついて行こうとしたけど・・・これからやね」
10着 フリオーソ 内田博幸騎手「1~2コーナーで、他の馬(外国馬)がどんどん間に入ってきて下げるに下げられませんでした。経験を積めば、もっとやれますよ」
11着 フサイチホウオー O.ペリエ騎手「なだめながら返し馬はうまくいきました。レース中はずっと口元を気にしていて、集中していませんでした。途中で気持ちに余力がありませんでした」
12着 ジャックサリヴァン E.アハーン騎手「距離は問題なかったが、東京競馬場のダートが合わなかったようで、うまく走れなかったのが残念だった。勝った馬は強かったと思う」
15着 キャンディデート R.ムーア騎手「砂の蹴り上げを嫌う馬なので、あの枠順では前に行くしかなかった。ただ、とにかくペースが速すぎた。それに尽きる」
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11月21日(水)
【JCダート】栗東レポート~ヴァーミリアン
24日(土)東京競馬場で行われるジャパンカップダートに出走予定のヴァーミリアンについて、追い切り後の共同記者会見での武豊騎手のコメントは以下の通り。「前走、久しぶりに乗りましたが、レース間隔も開いていましたし、どういうレースができるかという感じでした。元々乗りやすい馬でしたし、苦労しない馬。スタートして流れを見て乗ろうと思ったけど、いいレースができました。ダート路線に転向してから、確実にいいレースをしてくれています。さらに良さが生きた感じです。状態としても、じっくり乗り込んで態勢は万全と聞いていましたから、自信を持って騎乗しました。その後も変わりなく順調とのことですし、距離は全く問題ありません。これまで中央のダートで良いパフォーマンスを見せていませんが、当時とは馬も違いますし、前走は本当に強かったですから、この馬の力を出せれば、いいレースはできると思います。今年もいい馬で出られます、日本代表として頑張りたいですね」(取材:中野雷太)
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